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iPhone 5を持っている俺たちにビデオカメラは必要なのか!? 第1回

iPhone 5に挑む!? 最新ビデオカメラ2013年モデルたち

2013年01月21日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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Wi-Fiモデルもさらに強化! コンパクトさにこだわるJVC「Everio」

レンズ自体もコンパクトだが、前面から見るとスリムさがよくわかる。マイクはレンズの上部に搭載している。タッチパネルを採用しており、操作ボタンなどは極めてシンプルだ

レンズ自体もコンパクトだが、前面から見るとスリムさがよくわかる。マイクはレンズの上部に搭載している。タッチパネルを採用しており、操作ボタンなどは極めてシンプルだ

接続端子などは、後ろ側のカバー内に収納。USB端子とHDMI出力も備える

接続端子などは、後ろ側のカバー内に収納。USB端子とHDMI出力も備える

内蔵式のバッテリーはグリップ部分のカバーを外すと取り出せる。その奥にはメモリースロットもある

内蔵式のバッテリーはグリップ部分のカバーを外すと取り出せる。その奥にはメモリースロットもある

 JVCケンウッドの「Everio」はコンパクトモデルが多数派なのが特徴。iPhoneなどと一緒に手軽に持ち歩いて使うことを意識したモデルが多い。しかも、高倍率ズームの搭載では業界トップクラスの水準だし、Wi-Fi搭載モデルもいち早く投入しており、最新モデルではさらなる機能強化も進んでいる。まさにスマホ時代のHDビデオカメラという感じだ(関連記事)。

 ハイエンドとなるのは、もっともコンパクトなモデルとなる「GZ-VX895」(予想実売価格9万円前後、1月下旬発売)。本体サイズは(バッテリー装着時で)幅36×奥行115.5×高さ57mm、重量は約235gと、他社のスタンダードクラスよりもコンパクトながらも、Wi-Fiまで搭載する。

GZ-VX895を上面から見たところ。F1.2の文字が誇らしくプリントされている。アクティブシューは非搭載ながら、静止画用のスナップショットボタンは備える

GZ-VX895を上面から見たところ。F1.2の文字が誇らしくプリントされている。アクティブシューは非搭載ながら、静止画用のスナップショットボタンは備える

液晶モニターを開けたところ。電源ボタンと手ブレ補正モード切替ボタンだけを装備。コンパクトなだけでなく、ボタン類も極めて少ない

液晶モニターを開けたところ。電源ボタンと手ブレ補正モード切替ボタンだけを装備。コンパクトなだけでなく、ボタン類も極めて少ない

 しかも画質性能もなかなかのもので、F値1.2の明るいレンズの採用や1240万画素のCMOSセンサーの採用など、光学性能や画質の点でも力が入っている。コンパクトでもしかも高画質にもこだわりたいという人には最適なモデルだ。

 さらに、独自の高音質技術で高音質な音声を記録する「K2テクノロジー」や、自動風切り音カット機能を新搭載するなど、音質の点でも磨きをかけている。

VX895の無線LANメニュー。無線LAN搭載モデル2代目ということもあり、機能は豊富だ

VX895の無線LANメニュー。無線LAN搭載モデル2代目ということもあり、機能は豊富だ

 最大の特徴と言えるのが、Wi-Fi機能。撮影した動画や静止画のワイヤレス転送はもちろんのこと、スマホをリモコンにして離れた場所から撮影操作ができるほか、インターネット経由で外出先でもリモート操作が可能。

VX895の下にあるのが専用のパンクレードル「CU-PC1-S」。スマホアプリでリモートコントロールでき、上下20度、左右90度に動かすことができる

VX895の下にあるのが専用のパンクレードル「CU-PC1-S」。スマホアプリでリモートコントロールでき、上下20度、左右90度に動かすことができる

 しかも、オプションで用意されるパンクレードル「CU-PC1-S」を使えば、180度の角度でパン操作までコントロールできるので、ペットや赤ちゃんモニター、防犯モニターのような使い方もできてしまう。いち早くWi-Fi機能を盛り込んだだけに、機能の充実度はかなりのものだ。

光学38倍ズーム搭載の高倍率機「GZ-E565」

液晶モニター部分がやや張り出してはいるが、全体に丸みを帯びたフォルムになっており、ホールドもしやすい。バッテリーは一般的な外部に露出したタイプとなっている

液晶モニター部分がやや張り出してはいるが、全体に丸みを帯びたフォルムになっており、ホールドもしやすい。バッテリーは一般的な外部に露出したタイプとなっている

 スタンダードモデルの「GZ-E565」(予想実売価格7万円前後、1月下旬発売)は、上位機に比べればやや大きいがこちらも十分にコンパクト。このサイズでありながらも、光学38倍、劣化の少ないダイナミックズームで65倍とトップクラスの高倍率ズームを持っていることが最大の特徴だ。

 しかも、ズームの広角側は29.3mmとかなり広い画角で、室内撮影でも広々とした撮影ができる。

本体上部。アクティブシューは備えず、ズームレバーと静止画撮影用ボタンだけを備える。マイクはレンズの上部に配置

本体上部。アクティブシューは備えず、ズームレバーと静止画撮影用ボタンだけを備える。マイクはレンズの上部に配置

液晶モニター内側には、USB端子やHDMI出力を備える。手ブレ補正のモード切り換えボタンがあるのは上位機と同様

液晶モニター内側には、USB端子やHDMI出力を備える。手ブレ補正のモード切り換えボタンがあるのは上位機と同様

メモリーカードスロットは底面の後ろ側にある。意外な盲点とも言える配置だが、案外取り出しなどもしやすい

メモリーカードスロットは底面の後ろ側にある。意外な盲点とも言える配置だが、案外取り出しなどもしやすい

 こちらも音声記録時のK2テクノロジーや、自動風音キャンセラーなどを採用し、よりクリアな音声の収録が可能となっている。

 ユニークな新機能としては「マーキング」機能がある。これは、BDレコなどのチャプター機能のようなもので、撮影中に液晶モニターのマークボタンを押すと、そのシーンの場所を記録。このマークしたシーンだけを集めて再生したりダビングできるので、編集などがとても簡単になる。

 さらに顔認識技術を応用し、笑顔度70%以上に判定されたシーン(ただ笑顔というのではなく、同社基準で満面の笑み)や、あらかじめ登録した顔が検出されたシーンを自動でマーキングする機能も備えている。まさに家族や子供たちの撮影にはうってつけ。運動会などの撮影でも、我が子の映ったシーンだけを素早く楽しむことができるだろう。

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