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iPhone 5を持っている俺たちにビデオカメラは必要なのか!? 第1回

iPhone 5に挑む!? 最新ビデオカメラ2013年モデルたち

2013年01月21日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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主なスペック比較表

製品名 HDR-PJ790V iVIS HF G20 GZ-VX895
メーカー名 ソニー キヤノン JVCケンウッド
センサーサイズ 1/2.88型 1/3型 1/2.3型
センサー総画素数 665万画素 237万画素 1276万画素
光学ズーム 10倍 10倍 10倍
内蔵メモリー 96GB 32GB 64GB
液晶モニター 3型(92.1万画素) 3.5型(92.2万画素) 3型(23万画素)
手ブレ補正 空間手ブレ補正 光学手ブレ補正 光学式&電子式
無線LAN ―― ――
連続最大実撮影時間(液晶モニター使用時) 約55分 約65分 約40分
製品名 HDR-CX430V iVIS HF R42 GZ-E565
メーカー名 ソニー キヤノン JVCケンウッド
センサーサイズ 1/3.91型 1/4.85型 1/5.8型
センサー総画素数 543万画素 328万画素 251万画素
光学ズーム 30倍 32倍 38倍
内蔵メモリー 32GB 32GB 32GB
液晶モニター 3型(23万画素) 3型(23万画素) 3型(23万画素)
手ブレ補正 空間手ブレ補正 光学&電子式 光学&電子式
無線LAN ―― ――
連続最大実撮影時間 約75分 約60分 約60分

 次いで、今回紹介するビデオカメラの基本スペックを掲載しておく。本特集ではメーカー各社それぞれのハイエンドモデルとスタンダードモデルをそれぞれピックアップし、iPhone 5とガチンコの撮影対決を行っていく趣向。上の表がハイエンドモデル、下の表がスタンダードモデルだ。

「空間手ブレ補正」モデルのラインナップを大幅拡大!!
ソニー「ハンディカム」

一般的な光学手ブレ補正(左)と「空間手ブレ補正」(右)の違い。レンズが常に理想的な位置にある

一般的な光学手ブレ補正(左)と「空間手ブレ補正」(右)の違い。レンズが常に理想的な位置にある

 一番手は春に向けて、ラインナップを一新したソニーの「ハンディカム」。最大のニュースは、「空間手ブレ補正」搭載モデルが一気に4モデルに拡大されたこと。なんと、全6モデルの最新モデル中4モデルが空間手ブレ補正なのだ。

 一般的な光学式手ブレ補正は、光学系(レンズ群)のうちの1枚のレンズを可動させて手ブレを補正するが、空間手ブレ補正は、光学系そのものを可動する機構(ユニット)に納めてしまうもの。

 レンズ群が常に最適な位置にあるため、光学特性を最大限に発揮できる。光学系の中に可動部を持たないので、レンズを透過する映像(光)のロスが少なくより鮮明な映像になるメリットもある。

 ただし、そのデメリットとなっていたのがサイズ。最上位機種はレンズ自体が大きいため、ボディーサイズが大きくなるのはしょうがない、と割り切れるのだが、よりコンパクトなサイズが求められるミドルクラスなどでは採用しにくいと思われた。

従来のハイエンドモデル用空間光学手ブレ補正のユニット(左)と、新開発されたミドルレンジモデル用のユニット(右)

 しかし、そこをモデルごとにそれぞれ空間手ブレ補正の機構を新開発してしまったのがソニーの凄いところ。つまり、新機種では最上位機種用のメカのほか、ミドルクラス用と、スタンダード用の合計3つの空間手ブレ補正ユニットがある。

 もちろん、従来よりも光学系全体はやや大きくなっているのだが、それ以外の部分のスリム化も進めることで、同クラスの従来モデルとほぼ変わらないサイズを実現。

天井などに映像を投影できるプロジェクター内蔵モデル。新機種はHDMI入力の映像にも対応し、iPhoneと接続してその画面を投影することも可能だ

天井などに映像を投影できるプロジェクター内蔵モデル。新機種はHDMI入力の映像にも対応し、iPhoneと接続してその画面を投影することも可能だ

 また、部屋の壁や天井などに手軽に撮影した映像などを投影できるプロジェクター内蔵モデルも3モデル揃えているなど、iPhoneなどのスマホではなかなか採用しにくい専用機ならではの機能を強くアピールしている。

 ラインナップの内訳は、ハイエンドとなる高画質モデルが1機、スタンダードモデルが2機、ベーシックモデルが3機となる(関連記事)。本特集でチョイスしたのは最上位機の「HDR-PJ790V」(実売価格15万円前後、発売中)と、スタンダードモデル「HDR-CX430V」(予想実売価格8万5000円前後、1月25日発売)の2機種。

 ちなみに、どちらも空間手ブレ補正搭載のモデルである。昨年モデルで世間をあっと言わせた空間手ブレ補正を、ミドルクラス、スタンダードクラスにまで広げてきたのだ。

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