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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第287回

猫をより深く知りたいなら色と模様を覚えるべし!

2013年01月18日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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トラネコ系はちょっと複雑

 シロクロに次いでよく見るのは「トラネコ」系。漢字だと「虎猫」。全部「虎猫」とまとめてもいいのだけど、それだと多すぎるからか一般には次の3パターンで呼び分けられている。

目がネコジャラシで隠れちゃったけど「キジトラ」。黒と茶色の縞々だ(2011年1月 CASIO EX-H20G)

目がネコジャラシで隠れちゃったけど「キジトラ」。黒と茶色の縞々だ(2011年1月 CASIO EX-H20G)

 一番よく見かけるのが「キジトラ」。黒と茶色のトラで、日本では古くから「雉猫」と呼ばれてた。雉の羽根の色に似ているから。

黒とグレー(まあ実際には濃い灰色と薄い灰色って感じだけど)の「サバトラ」(2012年2月 ソニー NEX-5N)

黒とグレー(まあ実際には濃い灰色と薄い灰色って感じだけど)の「サバトラ」(2012年2月 ソニー NEX-5N)

 次は白(灰色)と黒の「サバトラ」。鯖の模様に似てるから「鯖虎」だ。

「チャトラ」が振り向いた瞬間。後ろをハチワレっぽい猫があるいてます(2010年12月 ニコン D7000)

「チャトラ」が振り向いた瞬間。後ろをハチワレっぽい猫があるいてます(2010年12月 ニコン D7000)

 白と茶色の虎猫を「チャトラ」と呼ぶのもポピュラーだ。

代表的なサビネコ。この錆びた感じがけっこう好き(2011年9月 ニコン COOLPIX S8200)

代表的なサビネコ。この錆びた感じがけっこう好き(2011年9月 ニコン COOLPIX S8200)

 黒と茶が複雑にまだらに混じり合っている猫は「サビネコ」。漢字だと「錆猫」。漢字だと語源がわかりやすい。鉄が錆びた感じだからですな。ほとんどがメスらしい。

「ミケ」の子猫。きれいな三色がよい感じです。日本ならではの猫だそうな(2011年7月 パナソニック DMC-G3)

「ミケ」の子猫。きれいな三色がよい感じです。日本ならではの猫だそうな(2011年7月 パナソニック DMC-G3)

 さらに日本を代表する色が「ミケネコ」。漢字だと「三毛」。白と茶と黒の3色でこちらもほとんどがメス。古くから日本にいる模様で、逆に海外では珍しいらしい。

キジトラ+シロ+ハチワレな猫(2011年11月 パナソニック DMC-G3)

キジトラ+シロ+ハチワレな猫(2011年11月 パナソニック DMC-G3)

 あとはこれらの組み合わせ。たとえばキジトラ+シロでハチワレ、なんてのもいるからね。

 と、これだけ知ってれば外で猫を見かけたとき、どんな猫だったか説明できるし、具体的なイメージも沸くんじゃないかと思います。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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