このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第287回

猫をより深く知りたいなら色と模様を覚えるべし!

2013年01月18日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
うちのかふかはいわゆるキジトラ。長毛なので冬に撫でるときもちいい(2010年8月 ニコン D90)

うちの「かふか」はいわゆる「キジトラ」。長毛なので冬に撫でるときもちいい(2010年8月 ニコン D90)

 10年以上前は雑種犬を飼ってるおうちも多かったけど、最近は見なくなったよねえ。たいてい血統書付き……とおぼしき犬で、よく飼われる犬種を覚えておけばあまり困らない。

 いや、知らなくても困らないんだけど「あそこに犬を連れてる人がいる」というより「コーギーを連れた人がいる」の方がイメージが湧くじゃない。

 これが猫だとややこしい。血統がしっかりしているような猫はまず室内飼いなわけで、外で見かける猫の多くは雑種なのだ。だから人はたいてい見た目のイメージで呼び分けている。

 今回はその呼び分けの話。

色と模様で分けるのが基本

 呼び分けるときの基本は、色と模様だ。何しろ雑種なものだから色も模様もバリエーションが多くてややこしいんだけど、まあその辺は大雑把でいいんじゃないかと思う。なんとなく通じればOkみたいなもので。

 一番分かりやすいところで「シロ」と「クロ」。そういえば「黒猫・白猫」って映画があったな。あれは名作だった。

 全身真っ白いのが白猫で、ときどき左右で目の色が違う猫もいる。「オッドアイ」というのだけど、白猫に多く現れるらしい。

街でみかけた白猫。よく見ると、右目が青、左目が黄のオッドアイだった(2011年6月 ソニー NEX-5)

街でみかけた白猫。よく見ると、右目が青、左目が黄のオッドアイだった(2011年6月 ソニー NEX-5)

 黒猫はいうまでもなく真っ黒なんだけど、よーく見ると縞がはいってることもある。見た目は真っ黒でも目が黄色だったり緑だったりとよく見ると違いがあって面白い。

黒猫。写真に撮るのは意外に難しい。目を閉じてたりするともう単なる黒いふさふさした塊になっちゃうし(2011年11月 パナソニック DMC-G3)

黒猫。写真に撮るのは意外に難しい。目を閉じてたりするともう単なる黒いふさふさした塊になっちゃうし(2011年11月 パナソニック DMC-G3)

 よく見かけるのが「シロクロ」。特におでこのところで真ん中わけになっている猫を「ハチワレ」と呼んでいる。「八」の文字からきてる呼称かと思ったのだけど、「鉢割れ」(鉢がぱかっと割れたイメージか)が語源のようだ。日本国語大辞典にも「額の左右が出ていて中央で割れたように見えるもの」と書かれている。こんな感じ。

代表的な白黒のハチワレ。ど真ん中できれいにわかれてて立派。目の周りが黒いと「パンダ」と呼ばれたりする(2012年4月 オリンパス OM-D E-M5)

代表的な白黒のハチワレ。ど真ん中できれいにわかれてて立派。目の周りが黒いと「パンダ」と呼ばれたりする(2012年4月 オリンパス OM-D E-M5)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン