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脱価格競争に挑む、年商24億ぺット用品通販の大胆な戦略 (3/3)

2013年01月18日 11時00分更新

文●三浦たまみ

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薬事法には細心の注意

 療法食やサプリメントを販売する場合、薬事法に触れないように、かなり神経を遣わなければならない。動物用医薬品以外のものに対し「〇〇に効く」のように効果効能はうたえないし、特定の商品をすすめするような言い方もできないため、お客さまから問い合わせがあったときは、相当慎重な言い回しが求められる。サイトの商品紹介ページも然り。1つひとつの商品の記述にも、細心の注意を払っている。

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減量サポートの療法食の商品紹介ページ。文面は、パッケージに書いてあることのみを記載。効能効果をうたうことも、おすすめする言い方もできないため、一般的な商品と比べると、かなり制限のある書き方しかできない

「基本的には、動物用医薬品なら添付文書に書いてあること、療法食ならパッケージに書いてあることをお伝えしています。当社は、登録販売者で薬事チームを結成しているので、医薬品関連品の管理は彼らに任せ、商品紹介ページに書かれた文面の最終チェックもお願いしています。また、薬事法のガイドラインについての最新情報を得るため、農水省が主催する薬事法関連セミナーなどにも積極的に参加し、常に情報をインプットしています」

 こうして急成長した同社だが、他にも、「うちならでは」を推し進めるため、実にさまざまな工夫を加えて、現在のネットショップを作り上げていった。次回で詳しくお伝えしていこう。(続)

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検索を重ねていくと、最近チェックした商品が表示される。お気に入りリストへの追加、カートに入れるなど、売り上げに結びつく導線が随所に配置されている

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