世界初搭載のIGZO液晶ってナニ?
最大の特徴は、シャープが開発したIGZO液晶。消費者向け製品でIGZO液晶を搭載するのは、ZETAが世界初である。IGZO液晶は、従来の液晶よりも明るく高精細。そして何より、消費電力を抑えられるのが大きな利点。シャープによると、消費電力は「液晶とバックライトの節電効果で、従来スマホの最大約1/8に抑えられる」という。
看板に偽りなしのスタミナっぷりに感動
期待できるのはバッテリーの持ち。バッテリー容量は、AQUOS PHONEシリーズ最大の2320mAh。本連載恒例のバッテリーベンチマークで連続駆動時間を計測してみたところ、5時間36分という好結果が出た。
<バッテリーベンチの計測条件>
Wi-Fi接続でフル充電からYouTube HD動画を連続再生し、バッテリーが切れるまでの時間を計測。ディスプレー輝度は最大で常時点灯。音量は最小でスピーカーを使用。3G/LTE/Bluetooth/GPS/アカウント同期はオン。省電力モードはオフ。
前機種「AQUOS PHONE SH-06D」との比較では、「4時間チョイ」という編集部予想を大きく上回り、大型ディスプレーでもバッテリー消費を抑えられるIGZO液晶の節電効果を裏付ける結果となった。さすがに「歴代スタミナ王」の「GALAXY S II」や「MEDIAS PP」には及ばなかったが、最近流行の大型ディスプレー&クアッドコアCPU搭載スマホの中では、間違いなくトップクラスと断言できる。
- AQUOS PHONE ZETA SH-02E
- ベンチ結果:5時間36分
バッテリー容量:2320mAh
ディスプレー:4.9型(720×1280ドット)IGZO液晶 - AQUOS PHONE SH-06D
- ベンチ結果:3時間4分
バッテリー容量:1520mAh
ディスプレー:4.5型(720×1280ドット)NewモバイルASV液晶 - GALAXY S II SC-02C
- ベンチ結果:6時間32分
バッテリー容量:1650mAh
ディスプレー:4.3型(480×800ドット)スーパー有機ELプラス - MEDIAS PP N-01D
- ベンチ結果:6時間25分
バッテリー容量:1700mAh
ディスプレー:4型(480×800ドット)スーパー有機EL
実使用時のバッテリーの持ちも驚くほどよかった。本記事執筆のため、丸2日間ZETAを触り続けたが、最初の5時間経過時でバッテリー残量は90%。結局最後までバッテリー切れにはならず、充電なしで記事を書き終えられたのには感動した。とくに節電を意識せず、酷使してこれほどバッテリーが持つのだから、ちょっと節電に努めればどれほど持つか。場合によっては、シャープの売り文句「充電なしで2日」を超える可能性もありそうだ。
ちなみに背面カバーは取り外せるが、バッテリーは携帯電話会社でないと取り外せない。バッテリーが劣化した場合の交換は、ドコモの故障取扱窓口に本体を預けての作業となる。バッテリー交換代金は7350円だ。
もちろんキビキビ動きます
CPUは1.5GHz動作のクアッドコア「APQ8064」。現状スマホでトップクラスのスペックで、あらゆる動作がキビキビ快適なのは言うまでもない。ベンチマークアプリ「AnTuTu 安兎兎」でのテスト結果は軽く2万を超える。同アプリの世界ランキングでは、1.6GHz動作のクアッドコアCPU搭載「GALAXY Note II」を大きく上回るほどだ。
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