2560×1600ドットの高解像度でデジタルお絵描きするメリットを紹介
年明けもお絵描きは続く!デル30型液晶「U3011」の性能をチェック (1/2)
2013年01月15日 11時00分更新
DELLデジタルハイエンドシリーズ「U3011」は、30インチの大画面と2560×1600ドットの高解像度を実現したプロ向けの上位機種だ。sRGBカバー率100%とAdobe RGBカバー率99%という表示品質の高さも大きな魅力となっている。このロードテストでは、デジタルイラスト制作における大画面ディスプレーのメリットを、お絵描きの過程とともにお伝えしていく。
年明けのお絵描きは色塗りからスタート
前回に引き続き、ASCII.jp編集部ナカムラが、DELLの大画面ディスプレー「U3011」でお絵描きしながら、その魅力をお伝えしていく。
まず、U3011の色表現の実力を確かめるべく、フリーソフト「液晶応答速度&低解像度チェック」でコントラスト能力をチェックした。グラデーションはとてもなめらかで、暗い色でも白飛びすることなくきれいに表示していた。
色の表示は非常に鮮明で、どの角度から見てもむらのない美しい色彩を表現している。ただ、出荷時の状態ではかなり輝度が高く、長時間の使用でまぶしさを感じることも。映画鑑賞やゲーム等では問題ないが、オフィスワークなど画面を長時間見つめる作業の場合は眼の疲労に注意したい。作業の種類に応じて輝度を調整しながら使うことをおすすめする。
すぐれたカラー調整機能
U3011は、sRGBのカバー率100%に加えてAdobe RGBのカバー率99%を実現している。その性能を生かすべく、今回は彩色作業はAdobe RGBで進めて、完成した後でプリンターに合わせて色を調整していく。
人物と小物の彩色が終わったので、印刷との色合せをしていく。
U3011のプリセットの画質モードは、標準、マルチメディア、ゲーム、ムービー、暖色、寒色、Adobe RGB、sRGB、XVモード、カスタムカラーと多彩。カスタムカラーのオフセット、色相、彩度は個別の色調整に対応している。RGBに加えて、CMYが調整できるので、印刷物を扱うプロの現場でも十分に使える。
完成したイラストを編集部のプリンターで出力した。画面をと見比べると、出力したものはかなり色がくすんでいるので、まずディスプレー側の画質を調整する。画質モードのプリセットをsRGBにしたところ、出力とイメージが近くなった。
必要に応じてカスタムモードで色を個別に調整していく。色味にクセのあるプリンターを使っている場合は、この機能を活用しよう。
印刷したイラストにあわせてディスプレーを調整したら、完成したイラストの色を調整していく。カラー補正やオーバーレイのレイヤーを載せて、元のイラストと同じ色味になるように微調整する。