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音の海にダイブ! ハイレゾ音楽プレイヤーで知る高音質の悦び

2013年01月13日 12時00分更新

文● 折原一也

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【まとめ】音質では「iBasso Audio HDP-R10」が圧勝
コストパフォーマンスでは「WALKMAN F800」が有利

 単純に音質のみを語れば、「iBasso Audio HDP-R10」の横綱相撲といったところだ。ワイドレンジかつ高解像、しかも楽器のアタック音も出す音質はまさに絶妙。特徴の異なるShure SE215、ソニー XBA-30と2種類のヘッドフォンいずれでも、ヘッドフォンの持ち味を活かしつつ高音質に鳴らしてくれた。2番手には「Astell & Kern AK100」を挙げたい。ワイドレンジかつアタック音の強さが特徴だ。音質インプレッションでも触れているとおり、聴感上ひとクセあるが、ソニーのXBA-30との組み合わせは見事にマッチした。

 もっとも、「iBasso Audio HDP-R10」が8万円ほど、「Astell & Kern AK100」が5万4800円ほどという価格を考えると他機種に圧勝するのは当然の結果だろう。3番手の「WALKMAN F800」は16GBモデルで1万9800円と上位2機種の1/3~1/4で購入できることを考えると、音質面ではかなり健闘している。ただしWALKMAN F800は、トータルでの音質をヘッドフォンの組み合わせに大きく左右されるプレイヤーでもあり、フラットな音を求めるならShureのSE215のような、比較的クセのないヘッドフォンとの組み合わせを推奨したい。

 最後にiPod touchについては、ほかの高音質プレイヤーと比較すると音質面では残念だったが、方向性が違うので決して魅力が劣っているワケではない。高音質にこだわらないのなら、これほどマルチに使える音楽プレイヤーはない。なお、今回の検証に合わせて同一音源で視聴したiPhone 5の音質もiPod touchとほぼ同等だったため、高音質プレイヤーへのステップアップを検討しているならば、今回紹介した他の機種を選ぶといいだろう。

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