ファイルサーバーとしての活用が最適か
さて、Endeavor NP31Sの魅力はどこかと言えば、やはり静音性と省電力性を両立している点だ。本製品では、必要最低限の性能は確保しつつも、省電力性に配慮したCPUを採用しており、極めて小型でコンパクトなボディーを手に入れることができた。これは、デスクトップPCはもちろん、ほとんどのノートPCでも持ち得ない特徴である。
Endeavor NP31Sの待機時動作音は約24dB。省電力性に優れたCPUを採用し、放熱用のファンを搭載せずに済んだことで、この極めて優れた静音性を実現した。ちなみに、本製品の通常消費電力は10.5W。同社のデスクトップPC「Endeavor AT991」の通常消費電力は25.9Wとなっており、それと比較してみれば本製品の驚異的な省電力性が分かるだろう。
電気代の負担が少ない省電力性、深夜でも気にならない静音性、という特徴を考えれば、Endeavor NP31Sの活用法としておもしろいのは、メインPCやタブレットPC、スマートフォンなどと連携させるファイルサーバーとしての利用ではないだろうか。Skydriveのリモートアクセスなど、リモートコントロールソフトを導入すれば、Endeavor NP31S用にディスプレイやマウス・キーボードを用意する必要がないため、本製品のスリムさも最大限に生かすことができるのだ。
メインマシンであれもこれもと処理をしなければならず、負荷が大きくて作業効率が上がらないユーザーなどには、うってつけの1台と言えるだろう。
試用機の主な仕様 | |
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CPU | E1-1200 APU(1.4GHz) |
メモリー | 4GB(DDR3 1333MHz ※1066MHzで動作) |
チップセット | AMD A45 FCH |
グラフィック | Radeon HD 7310(CPUに内蔵) |
ストレージ | HDD 250GB(5400rpm) |
OS | Windows 8 64ビット |
サイズ/重量 | 幅75×奥行き154×高さ199mm(スタンド付・突起部を除く)/約0.76kg(スタンド含む) |
基本構成価格 | 2万9980円 |