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A5サイズの手帳より小さい超ミニデスクトップPC

3万円以下でお手軽ファイルサーバーを構築できる「Endeavor NP31S」

2013年01月15日 11時00分更新

文● 真島 颯一郎 写真●篠原孝志(パシャ)

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ファイルサーバーとしての活用が最適か

 さて、Endeavor NP31Sの魅力はどこかと言えば、やはり静音性と省電力性を両立している点だ。本製品では、必要最低限の性能は確保しつつも、省電力性に配慮したCPUを採用しており、極めて小型でコンパクトなボディーを手に入れることができた。これは、デスクトップPCはもちろん、ほとんどのノートPCでも持ち得ない特徴である。

 Endeavor NP31Sの待機時動作音は約24dB。省電力性に優れたCPUを採用し、放熱用のファンを搭載せずに済んだことで、この極めて優れた静音性を実現した。ちなみに、本製品の通常消費電力は10.5W。同社のデスクトップPC「Endeavor AT991」の通常消費電力は25.9Wとなっており、それと比較してみれば本製品の驚異的な省電力性が分かるだろう。

 電気代の負担が少ない省電力性、深夜でも気にならない静音性、という特徴を考えれば、Endeavor NP31Sの活用法としておもしろいのは、メインPCやタブレットPC、スマートフォンなどと連携させるファイルサーバーとしての利用ではないだろうか。Skydriveのリモートアクセスなど、リモートコントロールソフトを導入すれば、Endeavor NP31S用にディスプレイやマウス・キーボードを用意する必要がないため、本製品のスリムさも最大限に生かすことができるのだ。

手軽にリモートデスクトップ環境を構築できるTeamViewer社製のソフト「TeamViewer 8」をダウンロードしてインストール。Endeavor NP31Sをネットワーク経由で操作できるようになる

 メインマシンであれもこれもと処理をしなければならず、負荷が大きくて作業効率が上がらないユーザーなどには、うってつけの1台と言えるだろう。

試用機の主な仕様
CPU E1-1200 APU(1.4GHz)
メモリー 4GB(DDR3 1333MHz ※1066MHzで動作)
チップセット AMD A45 FCH
グラフィック Radeon HD 7310(CPUに内蔵)
ストレージ HDD 250GB(5400rpm)
OS Windows 8 64ビット
サイズ/重量 幅75×奥行き154×高さ199mm(スタンド付・突起部を除く)/約0.76kg(スタンド含む)
基本構成価格 2万9980円

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