本記事は、12月23日に公開した「スタミナ重視の冬スマホ6機種 バッテリーの持ちをテスト!」の後編になります。前編ではデフォルト設定でのバッテリーの持ちをテストしましたが、後編では省エネ設定をオンにした状態での数値を測定しています。前編と合わせて、お読みください。
今冬のスマートフォン6機種のスタミナチェック。後編となる本記事では、最近のスマホでは当たり前になってきた「省エネ機能(設定)」を使った場合のスタミナチェックだ。
以前はスマートフォン独自の省エネ機能がない機種も多く、キャリア提供のアプリで省エネ設定を行うか、あるいは本体の設定を自分で調整するのが一般的だった。しかし機種に合わせた独自の省エネ機能が、今回の6機種には用意されている。これでスタミナはさらに伸びるのか比較してみた。
引き続きスタミナに自信のある6機種
前編から続いて以下の6機種をチェックしていく。各機種の省エネ機能名も掲載している。
NTTドコモ
●GALAXY NoteⅡ SC-02E「省電力モード」
●ARROWS V F-04E「NX!エコ(今すぐエコモード)」
●AQUOS PHONE ZETA SH-02E「エコ技(技あり)」
au
●HTC J butterfly HTL21「省電力」
●DIGNO S KYL21「省電力モード」
ソフトバンクモバイル
●RAZR M 201M「SMART ACTION(バッテリーセーバー)」
主なバッテリー関連のスペック・機能は以下の通りだ。
GALAYX Note II | ARROWS V | AQUOS PHONE ZETA | HTC J butterfly | DIGNO S | RAZR M | |
---|---|---|---|---|---|---|
バッテリー容量 | 3100mAh | 2420mAh | 2320mAh | 2020mAh | 2520mAh | 1940mAh |
ディスプレー | 5.5型 | 4.7型 | 4.9型 | 5型 | 4.7型 | 4.3型 |
Qi対応 | × | × | × | × | × | × |
電池交換 | ○ | ○ | × | × | ○ | × |
連続待受 (3G/LTE) |
約730時間 /約650時間 |
約650時間 /約300時間 |
約380時間 /約350時間 |
約360時間 /約270時間 |
約720時間 /約580時間 |
約520時間 /約200時間 |
連続通話(3G) | 約850分 | 約520分 | 約580分 | 約750分 | 約1110分 | 約950分 |
省エネ機能を使ったテストは3種類行った。具体的には画面消灯で2時間、YouTube再生を連続2時間、ブラウザーの連続更新を2時間のテストだ。
バッテリーは満充電から開始し、消費経過をアプリの「Battery Mix」でチェックするのは前回と同様だ。今回は省エネ機能を有効にしたので、各機種の省エネの内容についても詳しく述べていくことにする。
まずは結果だけを先に発表しよう。
GALAYX Note II | ARROWS V | AQUOS PHONE ZETA | HTC J butterfly | DIGNO S | RAZR M | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
消灯状態で 2時間放置 |
通常時 | 98% | 89% | 98% | 100% | 98% | 100% |
省エネ時 | 98% | 94% | 99% | 100% | 100% | 99% | |
YouTube 2時間再生 |
通常時 | 82% | 64% | 77% | 71% | 81% | 84% |
省エネ時 | 66% | 71% | 81% | 71% | 72% | 81% | |
Webリロード 2時間 |
通常時 | 82% | 52% | 74% | 66% | 80% | 70% |
省エネ時 | 82% | 54% | 73% | 68% | 85% | 80% |
通常時の結果とも比較し、省エネ機能によりバッテリー残量がより多く残った場合は太字としている。ただちょっと疑問符が浮かぶ結果となってしまった。たしかに効果のある機種もあるが、全然変わらない機種もある。逆効果のような結果も……。省エネの効果は長時間のテストになればなるほど違いが出てくるのだろうが、2時間程度のテストでは難しいようだ。
また、おそらく影響が大きかったのが「画面点灯」だろう。前編のテストを見てもらえればわかるが「画面を点灯している」テストと比べ、していないときのテスト(画面消灯時、音楽再生時)ではバッテリーの消費がとても抑えられている。省エネ設定もそのため、画面の消灯時間(バックライトのオフ時間)を短くしている機種がほとんどだが、YouTubeのように画面を点灯し続ける必要もある。こうなると省エネの効果が活かされない。実際に利用する場合はもっとバッテリー消費を抑えられると思う。
次ページ以降では各テストの詳細を見ていこう。