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Apple Geeks ― 第99回

iPhone用「Google Maps」はログインして使おう!

2012年12月29日 11時00分更新

文● 海上忍(@u_shinobuTELAS

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 本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説を、余すことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。

 UNIX使い向けを始め、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。

ついに本命「Google Maps」が登場

 これまで多くのユーザーを魅了してきたiOSは、9月リリースの「iOS 6」で厳しい評価が下された。それは標準装備の地図ナビゲーションアプリ「マップ」の完成度に難があるためで、ご存じのように、CEO直々に謝罪コメントが発表されるという異例の展開となった。地図の表記の一部は更新されたが、約3ヵ月が経過した現在も問題箇所の多くはそのままで、かつてのマップアプリのレベルにまで到達し信頼性を回復するまでには相当の時間を要するはずだ。

 そして突然公開された「Google Maps」。使い慣れたiOS 5までの「マップ」を焼き直したものかと思いきや、開発はスクラッチの状態から着手、描画をベクターベースに変更するなど、アプリとしての基礎部分から一新させた。UIについては、iOSの流儀というよりAndroidライクなものに変わってしまったが、復活したストリートビューがiPhone内蔵のセンサーに対応、掲げた方向にパノラマ写真の角度を変えて見せるという機能が盛り込まれるなど、新機軸のインターフェースも見せてくれる。

地図の描画はベクターベースに変更され、読み込み速度が向上。大都市の主要な建築物は3D表示することも可能になった
ストリートマップを表示しているとき左下のボタンをタップすると、iPhoneの向きにあわせてパノラマ写真を調整してくれる。空へ向ければこのとおり、都心でも青空を拝むことができる

 なかでも地図アプリとしての使い方を大きく変えると考えられるのが、クラウド対応だ。今度のGoogle Mapsは、Googleアカウントでサインインした状態で利用すると、自宅や勤務先の住所を起点にルート検索したり、地図の検索履歴を参照したりできる。iOS 5までの「マップ」はスタンドアローンの利用が前提であり、デスクトップPCなどWeb版Google Mapsとの連携は考慮されていなかったのだ。

 iOS 6標準の「マップ」は地図アプリとしての信頼性に欠けるため、どうしてもその部分に目が行きがちだが、ありがたみが薄れる頃にはクラウド対応が大きな意味を持つことに気付くことだろう。

 もっとも、「Google Maps」がiOS 6の問題そのものを解決してくれるわけではない。標準の「マップ」を置き換えることはできないため、Siriのアシスタント機能による地図案内は変わらないし、「写真」で表示する撮影地の地図もこれまでどおりだ。これはサードパーティー製アプリの限界であり、Appleが考え方を変えない限りは解決されない。Googleが「Google Maps SDK for iOS」を提供開始するため、対応アプリの増加も予想されるが、一度Googleと距離を置くという決断を下したAppleがそれをどうとらえるか。決して楽観視はできないだろう。

Google Maps App
価格無料 作者Google
バージョン1.0 ファイル容量6.7 MB
対応デバイスiPhone 3GS以降、iPod touch(第3世代以降)、iPadシリーズ 対応OSiOS 5.1以降

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