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2013年は安泰 or 暗雲!? 今年のAV機器を大胆予測!

2013年01月01日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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4K2Kテレビでゲームを楽しめる日が、今年は来るのか!?

4K2Kテレビでゲームを気軽に楽しめる日が、今年は来るのか!?

 新年あけましておめでとうございます! 今年もオーディオ&ビジュアルのさまざまな話題や期待の新製品をどんどん紹介していこうと思います。

 さて、新年早々のこの企画は、2012年のAV事情を振り返りつつ、今年の動向を大胆に予測していくというもの。全体的な印象としては、2011年の地デジ完全移行の後から続く、薄型テレビの大幅な需要減が大きく響いた1年だった。

 昨年はロンドンオリンピックの開催年だったというのに、AV業界としての盛り上がりはイマイチ。薄型テレビだけでなく、BDレコやシアターラックなど、テレビ関連の製品も一気に人気を失ってしまった。やはり薄型テレビの存在は大きいのだなぁ、と実感。

 その一方で、オーディオ分野は堅調だった。ヘッドフォンの人気はますます盛り上がっているし、ネットワークオーディオ再生も、ハイレゾ配信の充実で注目度が増している。もともと大きな市場ではないが、高級オーディオ製品も比較的調子は良かったようだ。

「スマートテレビ」もイマイチだった2012年の薄型テレビ
今年はさらなる工夫に期待!?

日本のメーカーはもちろん、サムスンやLG電子などの海外メーカーも「スマートテレビ」をアピールした2012年。しかし、それほど引きはなく……(写真はLG電子の発表会)

日本のメーカーはもちろん、サムスンやLG電子などの海外メーカーも「スマートテレビ」をアピールした2012年。しかし、それほど引きはなく……(写真はLG電子の発表会)

 まずは、今は元気がないとはいえ、AV業界の中心である薄型テレビから、ジャンル別に総括&予測をしていこう。薄型テレビは、テレビの新しい価値観としてネットワーク機能をより進化させていくアプローチが各社で行なわれた。

 その象徴的なキーワードが「スマートテレビ」だった。インターネットの動画配信やさまざまなサービスが充実してきていて、それらを統合していくのはアリだと思うが、多くのユーザーが感じている通り、そういう楽しみはスマホやタブレットでやればいいわけで、テレビに取り込むならばもっと抜本的なところからの改善が必要になるのがわかった1年だった。

LGの「マジックリモコン」でテレビを操作している様子

LGの「マジックリモコン」でテレビを操作している様子

 その点では、リモコンの十字キーによる操作から脱し、ゲーム機的なモーションポインターでGUIを操作するアイデアを提案したLGエレクトロニクスの薄型テレビが面白い(関連記事)。もちろん、操作感やインターフェースのデザインはより磨き上げる必要はあるが、十字キーでもなく、マウスやタッチパネルでもない、直感的で使いやすい操作系をデザインしなければ、テレビのネット機能は魅力不足のままだろう。

CEATEC Japan 2012で注目を集めた東芝の「REGZA Z7」

CEATEC Japan 2012で注目を集めた東芝の「REGZA Z7」のクラウドサービス「TimeOn」

 そして、テレビの主要なコンテンツを、ネット機能を活用することで、より快適に楽しめるようにした東芝の「REGZA Z7」シリーズのような、日本的ではあるが期待度の大きい楽しみも登場してきた(関連記事)。

 現在のところは地デジ中心のテレビコンテンツを、ユーザーの嗜好に合わせて番組または見たい場面をテレビがオススメする、またはSNS的にユーザー同士でお気に入りのシーンや番組への感想を共有する、といったことができる。

 この機能はクラウドを活用することで、より多くのメディアやコンテンツと連動するこもできる。とある映画のニュースを読んだり、テレビ番組の映画を見ていて、その作品や監督、キャストなどが関連する映画をテレビが検索して紹介してくれるようになれば、動画配信サービスも利用しやすくなるに違いない。

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