マウスコンピューター企画開発者インタビュー!

マウスのハイエンドPCが10万円以下でできたわけ

文●西牧裕太/ASCII.jp

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デスクトップの置き換えとしてm-Book W シリーズを選ぶ

畦田 あと、先ほども触れましたが、去年くらいからデスクトップの置き換えとして、大画面のノートPCを選ぶお客様が多いですね。配線周りをすっきりさせたいとか、急な停電時も安心とか、そういった要望もあります。ただ、元々ハイスペックなデスクトップPCを使っていて、ノートPCへの切り替えを考えたとき、スペックや価格で満足できる大画面のノートPCってなかなか見当たらない。

 その点、m-Book Wシリーズは「GeForce GTX 660M」を搭載しています。ですから、例えばデスクトップでミドルレンジのグラフィックスカード搭載のPCから置き換える、という場合もピッタリです。

―― インターフェース周りでこだわりとかはありますか?

畦田 m-Book Wシリーズで、ということであれば、ハイスペックノートPC並みに充実していると思います。USB3.0x3、USB2.0x1、eSATAx1、S/PDIFx1、D-subx1、HDMIx1、を搭載しています。ちょっと話がずれますが、インターフェースで言えば、Ultrabookのような薄い筐体の製品でもアナログディスプレーに出力できるD-subは必要と考えています。

―― それはプロジェクター接続を考えてですか?

畦田 そうですね。弊社は法人のお客様も多いので、m-Bookは会議室まで持ち運んで、プロジェクターに接続して利用することを想定しました。やはりプロジェクターでD-subはまだまだ使われていますから、その点を考えるとD-subは外せないですね。そこは絶対に必要だろうと。

色は全体的にグレーでまとめ、天板は薄いヘアライン加工が施すなど、デザインにもこだわっていると話す

―― そういえば、LuvBook Xでもプロジェクターに接続できますよね。

畦田 Ultrabookだと薄さの関係でD-subの搭載が難しいですが、LuvBook XにはMini DisplayPortを付けています。ですから、オプションのD-sub変換アダプタを使えば、D-subにつなぐことはできます。製品によってコンセプトやターゲット層は変わってきますので、その製品に合わせて搭載するインターフェースを検討しようと考えています。

―― BTOメニューだと、どのような選択が多いでしょうか?

畦田 m-Book Wシリーズだと、断トツでブルーレイディスクドライブですね。3割以上は選んでいただいてる思います。

―― 結構多いですね!

畦田 液晶パネルのサイズが大きくなればなるほど、ブルーレイディスクドライブは選ばれる傾向がありますね。

(次ページ、「スペックに妥協することなく、10万円を切るのがコンセプト」に続く)