フィンランドのNokiaは2012年12月6日、Windows Phone 8 向けのアプリ発見を支援するサイト"App #Switch" を開設した。
App #Switch は、Android や iOS 端末で利用しているお気に入りのアプリが、Windows Phone 8 端末上でも同アプリが利用可能であったり、あるいは同等機能を有する代替アプリが存在することを伝えることを目的とした検索サイト。
たとえば、iOS や Android 端末の天気予報アプリ「WeatherBug」で検索すると、検索結果の最上位に"Best similar app for your Nokia Lumia WP" として WeatherBug アプリを表示し、WP8 でも利用可能であることがわかる。その下には、Similar apps for your Nokia Lumia WP: という項目で、WeatherBug と同様の機能を持つ代替アプリ一覧を表示する。
また、WP8には対応しないTwitterクライアントアプリ「Janetter Pro for Twitter」で検索すると、WP8 で利用できる代替アプリとして、TweetCaster Pro や rowi [lite]、Seesmic といったアプリを検索結果に表示する。
Nokia によると、iOS と Android それぞれの人気アプリトップ50のうち、46個はすでに Windows Phone 8 でも利用できるという。
この App #Switch は、アプリ検索技術を開発するドイツのXyo の技術を活用している。現在、Android の Google Play や iOS の AppStore には数十万ものアプリが掲載されているが、大半のユーザーはその中の、プロモーションに大金を費やすほんの一部のアプリにしか接触する機会がないのが現状だ。Xyo によると、「アプリ全体のトップ10%が、全ダウンロード数の90%を占める状態」だという。
こうした背景から、ASO (AppStore Optimization）といったアプリ検索と発見性を高めるためのマーケティング手法にも注目が集まると同時に、このアプリ検索の問題を解決することを目指すスタートアップ企業も数多く立ちあがっている。これまでデスクトップPCの検索市場を支配してきた Google はまだ、この新たなアプリ検索市場に対して有効な戦略を打ち出せていない。
Xyo は、細かく分類した数多くのジャンルやサブジャンルでユーザーに提示するこｔにより、あまり有名でないアプリと出会う機会を高めるアプローチを採用している。同社CEO・Zoe Adamowicz氏は、「ユーザーの22%は、Xyo.net から直接、アプリをダウンロードしようとしている。これは、アプリストアには優れたアプリがあり、ユーザーはそれをインストールしたいと考えているということだ。ただ、そのアプリを探すための優れたツールが求められている」と述べている。
アプリ検索を巡っては、QuixeyがAsk.comと提携、Mimvi が Microsoft と提携するなど、提携の動きが活発化している。
XYO
http://xyo.net/
Nokia App #Switch
http://xyo.net/lumia/android/?inclWP8=True&country=US
MarkSpace Welcome Home to Windows Phone 8
http://www.markspace.com/welcomehome/nokia/wp8/
