価格を考えれば、十分以上に高画質な液晶
Google Playを標準搭載でないのをどう考えるか
7型ディスプレーはIPS液晶を採用しており、画面解像度は1024×600ドット。他のタブレットと比べると、高解像度とは言いがたいが、一般利用には十分。PC用ウェブサイトも快適に楽しめる。液晶自体もやや黄色がかった感じのする色であるもののクオリティーはまずまず高く、明るさの設定を強めれば(自動で明るさを調整する機能はない)、動画の再生も存分に楽しめる。ただし、スピーカーはモノラルなので、ここは素直にヘッドフォンを使うといいだろう。タッチパネルはもちろん静電容量方式である。
OSはAndroid 4.1を搭載。すでにAndroid 4.2がリリースされているので、最新というわけではないがそれに近いバージョンだ。なお、タブレット端末でありながらスマートフォン用UIを用いる「Nexus 7」と異なり、本機はタブレット用UIが採用されている。使い勝手に大きな差があるわけではないので、既存のAndroidユーザーであれば特段迷うことはないだろう。
なお、注意する必要があるのは、標準では「Google Play」アプリとともにGoogle純正アプリ(たとえばGmailやマップなど)も非搭載である点だ。オリジナルのマーケットとして「Tapnow Market」が用意されており、著名ソフトは利用可能だ。また、Amazonの「Androidアプリストア」を追加し、ここからアプリを購入することもできる。ネットで情報を入手し、端末を自由にカスタマイズできるユーザーにはマイナスポイントとはならないが、タブレットは初めてという人には使いこなしにややとまどうかもしれない。
細かく性能やクオリティーを見ていくと、2万円前後の7型タブレットとはもちろん差は見つかる。しかし、1万円を切る価格で、国内で正式にリリース&サポートも提供されるAndroidタブレットと考えると、お買い得感はやはり高い。個人的には動画再生用に1台欲しくなったという点も最後に付け加えておきたい。