面白い工夫が随所にみられる
GALAXY Note IIとVEGA
最後にロック画面やステータスバーをチェックしていく。
AscendはドコモのPalette UIとランチャーと呼ばれるメーカー製ホーム画面があり、ロック画面からはカメラが起動できる。ステータスバーの通知パネルには設定アイコンがあるものの、ワンタッチで切り替えるパネルはなく、地味な印象だ。逆に変にいじられているよりもいいという人向けと言えそうだ。
GALAXY Note IIは初めからAndroid 4.1を搭載しているだけあって、ロック画面にカメラと「Google Now」が用意されている。Google Nowは現在地や事前の設定をもとに、様々な情報を表示する。たとえば周辺の車の混雑情報、天気などが分かる。
まず、標準のPalette UIではiコンシェルの「ひつじのしつじ」が表示されている。通知パネルは横一列で10個+設定+画面の明るさを調整するバーがあり充実している。
ホーム画面はこのほかにSamsung製のUIが2種類あり、まず「TouchWiz標準」では、ロック画面に「通話」「チャット」「Google Now」「ブラウザ」「カメラ」のアイコンがある。「TouchWizかんたん」ではホームのウィジェットが大きい字や大きいアイコンになり、分かりやすくなる。通知パネルの表示はどちらでもPalette UIと変わらない。
VEGAは「通常モード」と「シンプルモード」の2種類のホーム画面を用意。「通常モード」ではロック画面から「電話」「Eメール」「SMS」「カメラ」「ブラウザ」を開くことができる。通知パネルは大胆にカスタマイズされたもので、「かんたん設定」と「詳細設定」の2つのタブで通知パネルが切り替わる。通知パネルはそれぞれ横一列に9個+編集+設定。通知パネルに相当なこだわりの入れようだ。なお「編集」はパネルの並び替えができる。アプリメニューも色分けされたタブでグループ分けされている。
「シンプルモード」では一転、ロック画面では解除のみ。通知パネルも6個のパネルだけになり、ホーム画面は左右にスライドしない(1画面だけ)。アプリメニューはカテゴリー分けされ、携帯電話のメニューにあるタイプ。ここまで細部を変えて“シンプル”さを追求している機種も珍しい。
実際の使用シーンを考えると
VEGAの頑張りが目立つ
今回はVEGAが一気に伸びてきた。テスト結果だけを見ると、やはりGALAXY Note IIが優秀なのだが、どうしても両手操作が前提になるので、カバンを持っていたり、つり革に掴まっていたりする場合など不便なシーンもありそうだ。そう考えるとVEGAはタッチ操作がかなり使いやすい。パンテックという国内では知名度が低いメーカーの端末だが、事前の予想を覆し、なかなか面白い部分が見えてきた。
Ascendはなかなか目立つシーンがなく、2機種に後れをとっている。ただ次回はカメラテスト。Ascendはカメラをウリのひとつにしているので、ここで本領発揮となるかもしれない。
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