これは入れたいWindows 8の新定番アプリ特集 第3回

音楽・ゲーム・レシピ、エンタメ系Windows 8アプリはコレ

献立を考えるのに役立つ奥様向けアプリ

　最後に「晩ご飯の献立に役立つアプリ」を考えてみた。安く、おいしい献立を考える場合、今ある食材と調味料に、今日安く売っている食材、そしてレシピを組み合わせるというのが主婦の考え方だろう。ここで紹介する2本は、すでにウェブで実績を持つサービスのストアアプリ版だ。

シュフーチラシアプリ

ドサっと届いたチラシの山から、見たいチラシを選んで見る「シュフーチラシアプリ」。やけにパチンコ屋のチラシが多いのは飯田橋駅周辺という場所柄か	価格	無料
	ストアカテゴリ	ライフスタイル
	年齢区分	12歳以上
	発行者	凸版印刷
	プラットフォーム	x86/x64/ARM
	使用する項目	位置情報・インターネット接続

　スーパーなどのチラシ(折込広告)を見られるサービス「Shufoo!」のストアアプリ版が「シュフーチラシアプリ」だ。

　ウェブ版と比較すると、チラシ検索の範囲を現在地から探せるのが面白い。チラシの検索範囲を指定する「Myエリア」を地図から設定しておくと、「今日のチラシを見る」をタップするだけで、新着のチラシが表示される。また、「Myエリアから探す」をタップすれば、エリア内の店のチラシ一覧が表示される。

Myエリアはチャームの設定から指定。郵便番号や電話番号、そして地図でチェックできるのでわかりやすい。新聞の折込広告と同じ理屈で、基本は住んでいる地域のチラシを取得する

　「この辺に行くのでついでにチラシを見ておきたい」という使い方も可能だ。ただし、Myエリアは複数設定できないので、本来は郵便番号検索を使う方が適当だ。

チラシの例。任意の商品の情報をほかのアプリと共有できればいいのだが……

　残念なことに、シュフーチラシアプリには「共有」機能がない。だから買い物メモが必要なら、PrintScreenで画面をキャプチャするか、スナップビューでチラシを見ながらメールやメモアプリに書いておくことになる。チラシで目を引いた商品の情報を、ほかのアプリと共有する機能がほしいところだ。

クックパッド

レシピサイト「クックパッド」のストアアプリ版。レシピを閲覧すると、レシピカテゴリの左に最近見たレシピが表示される	価格	無料
	ストアカテゴリ	グルメ
	年齢区分	12歳以上
	発行者	クックパッド
	プラットフォーム	x86/x64/ARM
	使用する項目	インターネット接続

　人気のレシピサイト「クックパッド」もストアアプリになった。ウェブ版クックパッドの場合、希望のメニューを見つけたらブックマークして保存しておくぐらいだろうが、整理しにくい。ストアアプリの場合、最近見たレシピが履歴として残るのでわかりやすい。

先のチラシの特売からメニューを考えると、鮭を使った料理が食べたい。そこで鮭を使った料理のレシピをチェック

　また「共有」チャームを使って、特集第1回で紹介した「OneNote」や「Evernote」などのデジタルノートアプリに送れば、専用のページができる。「今度食べたいな」と思うレシピをストックしておけば、自分用レシピブックになるし、一度作って味付けに不満があればメモを残しておいて後日調整することもできる。共有の連携を使えば簡単にアプリ同士で連携できるので、使い勝手は大きく向上する。

見つけたレシピを「OneNote」に保存しておくと、後から見返しやすく調理時にまごつかないだろう。チャームから「共有」→「OneNote」と選択し、ページを選ぶか、新しいノートを作るだけで料理ブックができる

OneNoteに新しいページを作って追加。基本的に最後に開いたセクションに新規ページを追加することになるが、セクションに関してはあとからOneNote上で移動できる。OneNoteを自動で起動してくれるのが楽

　なお試した環境のせいかもしれないが、アプリが異常終了することがたびたびあった。安定性の向上を期待したい。

★

　ストアアプリは全画面表示で同時に使えるのは1アプリのみ(スナップビューを使っても2つ)という点が気になるが、一方でマイクロソフトの審査に通ったアプリという安心感に加え、UIの共通化とタッチインターフェースによる直観的な操作のよる取っつきやすさが魅力だ。

　一方で、アプリ開発者にとっても新たなチャレンジになるため、現状ではまだ、共有やライブタイルといった機能までは生かしきれていない……というのが実情だ。日本語対応のアプリもまだ少ない。今後のストアアプリには大いに期待したい。