普段使いにちょうどいい!「Endeavor S シリーズ NY2300S」 第2回
グレア液晶ながらも映り込みの少ない「あざやかグレア液晶」で見やすい!
3万円台から手に入るセミモバイルPC「Endeavor NY2300S」
2012年12月06日 11時00分更新
お値打ち感の高いスタンダードモデル
エプソンダイレクトのPCは豊富なBTOオプションが特徴だが、この「Endeavor S シリーズ NY2300S」は、オプション選択の手間を略する意図もあり、「バリューモデル」と「スタンダードモデル」というスペック違いの2種類のタイプから選ぶ形になっている。搭載CPUは「バリューモデル」が、Celeronなのに対し、「スタンダードモデル」はCore i5を採用。またメモリーとHDDに関しても「スタンダードモデル」のほうがより大容量となっている。
今回はCore i5を搭載した「スタンダードモデル」を入手し、実際に触ってみた。さっそく「Windows エクスペリエンス インデックス」を見てみたところ、結果のほうは以下のとおりに。基本スコアは4.8と、予想していた通りグラフィックスがやや弱かった。とはいえ、グラフィックスに関してはビジネスユースには比較的影響が少ない項目で、本製品の利用シーンからすれば問題ないスコアだ。
動画サイトにある映像を見てみたが、CPUパフォーマンスもメモリー容量も必要な実力は持つため、再生がつっかえることはまずない。むしろ液晶は「あざやかグレア液晶」という、いわゆる光沢タイプのもので、いたって鮮やか。キレイな色合いだ。蛍光灯などの映り込みはやや気になるものの、画面のキラキラ感はさほどではなく、長時間の作業につかっても極端に目が疲れることはなかった。
一方で、入力のしやすさも、仕事で使う上でとても気になる点。本製品のキーピッチは18.4mmと、フルサイズキーボードよりも若干狭め。テンキーはなく、またEnterキーを含めその周辺のキーがやや小さめの作りとはなっている。ただ、キーストロークは2mmと十分な間隔が確保されていることもあり、実際に使ってみて、打ちにくいことや打ち間違えやすいことはなかった。
一方でバッテリーの駆動時間だが、カタログ上でのスペックだと「スタンダードモデル」で約7.6時間の連続駆動が可能だとのこと(「バリューモデル」は約6.2時間)。
試しにベンチマークソフト「BBench」を用いて、実際のバッテリーの持ち具合をチェック。「10秒ごとに10文字のキー入力」「輝度は最大」「動画をエンドレスで再生」という、電力をかなり消費する状況で、バッテリーの持ち時間を計測してみたところ、約3時間36分という結果に。外出先に一日中持ち歩くとすれば、少々心許ないところであるが、オフィス内で移動させるぐらいなら、十分すぎるほどのスタミナ性といえるのではないだろうか。
試用機の主な仕様 | |
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製品名 | Endeavor S シリーズ NY2300S |
機種名 | スタンダードモデル |
CPU | Core i5-3210M(2.50GHz、ターボ・ブースト時最大3.10GHz) |
メモリー | 4GB(DDR3 1600MHz) |
チップセット | モバイルインテル HM76 Express |
グラフィック | インテル HD グラフィックス4000(CPUに内蔵) |
ストレージ | HDD 500GB(5400rpm) |
ディスプレイ | 14インチ(1366×768ドット表示) |
光学ドライブ | DVDスリムスーパーマルチ |
通信機能 | 1000BASE-T、IEEE802.11b/g/n |
バッテリー駆動時間 | 約7.6時間 |
OS | Windows 8 64bit |
サイズ/重量 | 幅350×奥行き235×高さ32~38mm/約2kg |
直販価格 | 4万9980円(バリューモデルは3万4980円) |
初出時、価格が誤っておりました。お詫びし、訂正させていただきます。(2012年12月6日)
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