このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第20回

最新4Gスマホ3機種のスタミナなどをチェックした

2012年12月03日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

売りの機能である高速起動は確かに効果有り!
STREAM 201HW

 あまり独自の機能が無さそうという印象の本機だが、「Fast Operation」と名付けられた高速起動はとても便利だ。スマホの電源を切った場合でも、ノートパソコンのスタンバイ機能のようにメモリーに動作状況を保存しておいて、約5秒で起動できるのだ。病院や映画館のように、一旦スマホの電源を切りたい場所に行く機会が多い人に便利だろう。

STREAM 201HWの高速起動は本当に効果がある?

 実際に他のスマホと比べて差があるのか、起動時間の差を計測した。一度電源を落としたら、電源ボタンを長押し、ロック解除画面が表示されるまでストップウォッチで計測する。

  Optimus G AQUOS PHONE SERIE STREAM
起動時間 20秒9~21秒6 25秒2~26秒3 9秒2~9秒6

 その結果がこれ。STREAMが断然速い。ただし手動では9秒台だった。これは電源ボタンを押したところから計測しているのもある。ボタンを押して振動が起きてから、計測するまでを計測すると5~6秒となる。ロゴの表示も少なくAndroidのロゴがしばらく表示されるだけだ。

 一方、Optimus G は起動後、docomo、Xi、NEXTシリーズ、防水の注意、LGのロゴが出て、ようやくロック解除画面が表示される。AQUOS PHONE SERIEも、auのロゴ、防水/防塵の注意、機種のロゴが出てロック解除画面に移る。起動時間を長く見せないための演出でもあるのだろうが、どちらもたくさん表示があるなあという印象だ。

 さらに独自機能としては省電力モードを有効にするとバッテリー消費が20%改善されることもあるという。ただしこの省電力モードは細かなカスタマイズはできない。また、FMラジオも内蔵している。災害時などは実はワンセグより実用的かも。

オンにするか、オフにするかだけの省電力モード

FMラジオは地味に便利

 さらにファーウェイのDLNAアプリも用意されており、家電連携もちゃんとこなせる。

DLNAもしっかり利用可能


コスパでOptimus、迷ったらAQUOS
意外性でSTREAMという選択

 今回の比較でも、3機種ともなかなか譲らない。もっとも独自性を重視するならOptimus Gになるが、独自性とスタミナのバランスをとるならAQUOS PHONE SERIE。STREAMは独自の機能は少ないものの高速起動は便利であり、2機種に勝るスタミナもあって予想外の活躍と言える。

 全体の傾向としてはOptimus Gはコストパフォーマンスが良い印象。高スペックと独自性もあり使い倒すのが楽しい。AQUOS PHONE SERIEは明確な弱点がないので安心して使える。4回にわたる比較でも料金コストが目につくくらいで、MNPなどで安く入手できるなら迷わずコレを選びたい。

 STREAMは主なスペック・機能では一歩劣る印象だったが、その割に成績が悪くない。通信速度や文字入力もそうだが「使ってみると良いスマホ」。買う前よりも買ったあとに評価される印象だ。

 次回からは「独自操作」を重視した3台、GALAXY Note II、Ascend、VEGAを比較する。この3機種はいかにも個性派だけに、購入を悩んでいる人も多いのではないだろうか? 今回以上の大混戦になる予感がするが果たしてどうか。ぜひ期待してほしい。


前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン