Windows 8搭載の「 LB-K811S-SH」をレビュー

4コアCPU&GT650Mで7万円台!15.6型フルHDノート「LuvBook K」

文●石井英男

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クアッドコアCPUを搭載し、高い処理能力を実現

 「LuvBook K」シリーズは、搭載するCPUやストレージなどの違いによって、5つのモデルが用意されているが、今回試用したLB-K811S-SHは中位モデルであり、7万9800円(Windows 8搭載モデル、キャンペーン価格)という手頃な価格で、高いパフォーマンスを実現していることが魅力だ。

 LB-K811S-SHは、15.6型液晶を搭載したスタンダードノートであり、デザイン的にはオーソドックスで、誰からも好感が持てるものとなっている。光沢仕上げの天板の質感も高い。底面のネジを2本外せば、底面カバーを取り外せるようになっており、メモリ増設なども容易に行なえる。

 パソコンとしての基本スペックを見てみよう。CPUは「Core i7-3630QM」だ。デスクトップPC向けのCore i7とは異なり、ノートPC向けのCore i7はクアッドコアCPUとデュアルコアCPUが混在している。Ultrabook向けの超低電圧版Core i7はすべてデュアルコアであり、通常電圧版のCore i7も型番に「Q」が含まれない製品は、デュアルコアなのだ。

 本製品搭載のCore i7-3630QMはまさに「Q」が含まれる製品で、最新の第3世代Core iシリーズのクアッドコアCPUであり、Hyper-Threadingテクノロジーを搭載しているため、最大8スレッドの同時実行が可能だ。定格クロックは、2.4GHzだが、自動オーバークロック機能のTurboBoostにより最高3.4GHzで動作する。8スレッド同時実行とあわせ、複数のアプリケーションを同時に実行しても快適に動作する。Ultrabookでは荷が重い動画編集やRAW現像などもストレスなく行なえることが魅力だ。

 メモリスロットは、SO-DIMMスロットを2基用意。標準で4GB DDR3 SO-DIMMが2枚装着されているので、メモリは合計8GBとなる。メモリは最大16GBまで増設可能だが、8GBあれば通常用途なら十分であろう。

 GPUにNVIDIAのミドルレンジGPU「GeForce GT650M」を搭載していることもポイントだ。本製品は、スタンダードノートの上位モデルであり、ゲーミングパソコンとは特に謳ってないが、最新ゲームも十分遊べるだけのパフォーマンスを実現している。また、自動グラフィックス機能切り替えテクノロジーの「Optimusテクノロジー」を搭載しており、無駄な電力消費を抑えることが可能だ。

 なお、今回はWindows 8搭載モデルを試用したが、同じ価格でWindows 7 Home Premium搭載モデルも用意されている。

LB-K811S-SHの上面。天板は光沢仕上げになっており、質感は高い

LB-K811S-SHの底面。ネジを2本外せば、底面カバーを取り外せる

高速SSDと大容量HDDの両方を搭載したツインドライブ構成

 LB-K811S-SHの魅力の1つが、ストレージとしてSSDとHDDの両方を搭載したツインドライブ構成を採用していることだ。SSDはHDDよりもアクセス速度が高速だが、容量が小さいという欠点がある。本製品では、システム領域(Cドライブ)として120GB SSDを、データ領域(Dドライブ)として500GB HDを搭載しているため、SSDの高速性とHDDの大容量という両者の良いとこ取りを実現しているのだ。

 OSやアプリケーションはSSDにインストールすることで起動が高速になり、画像や動画などのファイルサイズの大きなデータには大容量のHDDが利用できる。SSDとして、性能と信頼性に定評がある「インテルSSD 520シリーズ」が搭載されていたことも高く評価できる。光学ドライブとしては、DVDスーパーマルチドライブが搭載されている。

底面カバーを取り外したところ。左下にSSDが、中央下にHDDが搭載されていることがわかる。中央上には、SO-DIMMスロットが用意されている



マウスコンピューター/G-Tune


(次ページ、「フルHD液晶搭載で作業効率が大きく向上」に続く)