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Surfaceで米国版Xbox Liveのコンテンツを買ってみると……

2012年11月17日 12時00分更新

文● 鈴木淳也(Junya Suzuki)

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持ち運びが容易なタブレットデバイスは旅の友(写真は旅客機の機内で撮影)。エンターテインメントタブレットとしてのSurfaceをレビューする

 日本ではまだ発売されていない「Microsoft Surface with Windows RT」(以下Surface)」だが、各方面でレビューが出ており(関連記事)、記事はすでに目にした方も多いだろう。筆者を含む日本人の中にも、Surfaceを何らかの手段で購入し、実際にその挙動に触れてみた人もいる。

 今まではどちらかと言えば、仕事用デバイスとしてのSurfaceにフォーカスが当たることが多い。今回は純粋に「エンターテインメント中心のタブレットデバイス」としてのSurfaceについてレビューしてみよう。

Surface

ビジネスよりエンターテインメント
Surfaceの機能性に注目

 Surfaceを他のモバイルOSを搭載したタブレット端末、例えばiPadやAndroidタブレットと比較した場合の特徴は、Windows RT搭載によるデスクトップ環境が備わっていること、そしてOffice 2013が標準搭載されていることが挙げられるだろう。また「Touch Cover」と「Type Cover」という2種類のカバー型キーボードが用意されており、タイピングを比較的重視している点もポイントとなる。本体そのものは薄型軽量の10インチタブレットであり、他製品に十分対抗できるものだ。

 だがこれら特徴はあくまで補助的なもので、従来のWindowsやノートPCの使い勝手を、そのまま提供するものではないことにも注意したい。デスクトップ画面はあるものの、従来のWindowsアプリケーションは動作しないし、搭載するOfficeもフル機能バージョンではない。カバー型キーボードも本格的なタイピングには向いておらず、なにより机など土台のしっかりした場所でなければ、入力操作もままならない。厳しいようだが、従来の「Windows的なにか」を期待してSurfaceを購入したユーザーは、その点でまずがっかりすることだろう。

 だが、純粋なタブレットデバイスとして評価した場合はどうだろうか? アプリストアである「Windowsストア」の充実度がまだまだという難点はあるものの、今後はサードパーティー製アプリが多数登場して、米国で人気のオンラインビデオサービス「Netflix」をはじめとして、さまざまなオンラインサービスが同タブレット上で利用できることだろう。

 またWindows RT自体も、マイクロソフトが「Xbox Music」「Xbox Video」という同社謹製サービスを提供しており、Surfaceにプリインストールされている「ミュージック」「ビデオ」の各アプリから利用できる。今回はこの「ミュージック」「ビデオ」に着目し、そのサービス形態のほか、動作の仕組み、サービス提供地域である米国外に持ち出した場合の動作について検証してみた。

飛行機で映画を楽しむための下準備

 「飛行機に乗ってるなら、比較的最新の映画が無料で楽しめるじゃない?」といったツッコミはさておき、好きなときに好きな映画や音楽を楽しめるのが、タブレットのような個人用デジタルデバイスの魅力だ。長いフライト時間を有効に活用するため、まずは動画をダウンロードして下準備をしておく。

「ビデオ」アプリを起動すると「Xbox Video」サービスに接続される。「The Amazing Spider-Man」を視聴してみることにした。レンタルは4.49ドル、購入が14.99ドルからとなっている

 Surfaceのスタート画面から「ビデオ」アプリを起動すると「Xbox Video」サービスに接続される。まずはお勧めにピックアップされている「The Amazing Spider-Man」を選択してみた。購入オプションは2種類あり、映画そのものを14.99ドル+αで購入するパターンと、期限付きで再生が可能な「レンタル」を4.49ドル+αで行なうパターンだ。

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