Xiが下り最大100Mbpsに高速化!
さらにXiフェムトセル導入でエリアも広範囲に
NTTドコモは本日、都内で高速通信規格LTEへの取り組みに関する記者向け説明会を行なった。冒頭は昨日の防災訓練と同じく(関連記事)、同社の代表取締役副社長 岩崎文夫氏がspモードメールの障害について謝罪した。サービスを監視する装置の設定に漏れがあり障害発生、270万人に影響が出たという。
次にXiの高速化について説明。「本年度中に人口カバー率75%、2万3000局を目標に整備を進めている」と岩崎副社長。下り最大100Mbpsおよび112.5Mbpsの高速化は全国10都市で先行して提供される。詳細はこちらの記事を参照してほしい。新潟市での速度計測では、下り最大90Mbps、上り最大25Mbpsを記録したという。岩崎副社長によると、Xiの契約数が増加するにともない、FOMAのトラフィックが減ってきており、順調にXiへの移行が進んでおり、2015年度にはさらなる高速化と人口カバー率100%を目指しているという。ただ、この100Mbpsに対応している機種はドコモの冬モデル11機種のみなのが残念である。
また、イベント会場や商業施設など、屋内で電波が届きにくいというユーザーの声を受けて、屋内対策を実施。その結果、東名阪の主要なランドマークや商業施設、駅構内などXiの電波が届きやすくなったとのこと。集合住宅や一軒家などに対しては屋内用小型基地局装置「フェムトセル」を新規開発し、12月から順次導入されきめ細かく対応エリアを整備する。このフェムトセルは電波の有効範囲は半径数十メートルほどで、ドコモショップなど、本年度は1000局程度が導入予定だ。電波が届きにくいとドコモに申請すると、すぐに訪問調査を行なってくれるが基本的には法人のみで個人での申し込みは受け付けていない。
2015年にはLTEをさらに発展させた「LTE-Advance」を導入するという。これは既存のLTEと互換性があり、LTEの周波数だけでなく、新しい周波数も利用できる。また、合計100MHz幅まで周波数をまとめることが可能なキャリアアグリゲーション技術により、転送速度は下り最大1~3Gbpsになる予定だ。2020年にはさらなる無線アクセスシステムを実現するというから、ますますネットワークが生活と密着していくことだろう。