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Web制作会社を辞めて、「注目の無職」に。 (2/5)

2012年11月30日 13時00分更新

文●盛田諒/アスキークラウド編集部

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一晩でフォロワー3000人増
「変な汗出てきましたね」

―― もともと人を喜ばせるとか、そういう集団行動が好きなほうだったんですか?

 ぼく、実生活でほとんど友だちがいないんですよ。めちゃくちゃ心が狭いんで。

―― そんなことないでしょう。

 本当に。なんかね、それもぼくが屈折する原因なのかもしれないですけど、小学校・中学校とサッカー部やったんですよ。小学校のときまでは、ちょっと運動神経がよかったんです。でも中学校に上がったら、まったく体が成長しなかった。一年のときはまだ中心やったのに、三年とかなるとすごい遅れをとってて、(チームに)置いてかれたって意識があったんです。だから大喜利をやってるとき、「みんなと一緒に何かできてる」って錯覚があって、それが楽しかったっていうのもあるんです。ツイッターでもそれが続いたんでしょうね。

小学校、中学校とサッカー部だった処之助さん。体が小さかったことにコンプレックスがあり、集団になじめなくなった側面があるという。「卑屈になったかもしれないですね。レギュラーの子を見ても、俺だって体大きかったら、とか」

―― まとめ記事「とり肉屋の奥さん」「ふしだらなつぶやきをくりかえして……」に人気が出たときはどう感じました?

 変な汗出てきましたね。

―― 変な汗って。

 なんかねえ。まとめが出て、少し目を離した間に、800人くらい減ってんのかなと思ったら、1000人以上増えてて。結局その日だけで3000人近く増えてて。もうケタがなんかおかしくて。だから、よっしゃ増えたー! とかは全然なかったです。

―― 自分のツイートを編集されたものはどう見えました?

 うわ、こいつ気持ち悪いなー! って。

―― いやいやいやいや。

 いや、その心配はあるんですよ。他人の目から見たら、こいつヤバいやつなんじゃないのって。楽しんでくれる人はいるかもしれないけど、これを見て不愉快に思う人もいるだろうなっていうのが。

自分のPOSTが人を傷つけたり、不愉快にしたりするのは絶対イヤだという処之助さん。今のところツイートへのクレームや、炎上経験はない。「まあ『キモい』とかはあったかもしれませんけど」

―― たしかに人気者になると挙げ足をとられて炎上することもありますしね。

 なるべく、不愉快に思う人が出ない内容にしたいなとは思ってますけどね。常識の範囲で見たら不愉快じゃない、もうちょっとナナメに見る人たちがいてもクリアできるかどうか。そんなにしっかり考えてはないですけど、意識はしてます。だから、嫌なら見なきゃいいって考え方は嫌です。好き勝手言っておいてそういうのは。

―― そうは言っても、うっかりしてしまうことは誰しもあると思います。そのときはすぐに削除してるんですか?

 削除は絶対しないですね。

―― きっぱり言いますね。

 はい。絶対に。字が間違ってたりしても、しません。消してる自分がすごい恥ずかしいんですよ。たとえそのPOSTを誰も見てなくて、POSTしたことも消したことも誰も気づいてなくても。自分がそういう作業をしたことが、なんかすごい恥ずかしい。その発言を残しておくことで嫌な思いをする人がいるとかだと、別ですけど。

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