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速くて便利! 実測でわかるモバイルデータ通信 第28回

便利すぎる! iPad miniやWindows 8で公衆無線LANを使う

2012年11月08日 12時00分更新

文● 正田拓也

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Windows 8のPCも自動で公衆無線LANに接続できる

 IEEE802.1X認証を使った自動ログイン機能はWindows 8でも利用できる。対応する無線LANインターフェースの搭載が条件だが、現在の持ち運べるノートPCに無線LANがついてないことはまずないので、問題はないだろう。

 Windows 7ではdocomo Wi-Fiと「自動ログイン機能」での接続は、正式に接続方法として記載されているが、Windows 8の接続についてはまだ記載がない(2012年11月7日現在)。

 手動でWindows 7と同様の方法にて設定もできるが、試してみたところWindows 7よりも簡単に自動ログインができた。

無線LANアクセスポイントの中から[docomo]を選んで[接続]をクリック。自動接続もチェックを入れておくと便利

無線LANアクセスポイントの中から[docomo]を選んで[接続]をクリック。自動接続もチェックを入れておくと便利

IDとパスワードを入力する

IDとパスワードを入力する

エラーのようなものが出るが、[接続]を押して進めると接続され、次回からは自動で接続される

エラーのようなものが出るが、[接続]を押して進めると接続され、次回からは自動で接続される

 まず、iOSと同様、IDとパスワードを用意してエリアに移動する。次に、Windows 8のデスクトップから無線LANのアンテナマークをクリック、[docomo]というアクセスポイント名をクリックして[接続]をクリックする。[自動的に接続する]にチェックを入れておけば、次からは何もせずエリアに入ったら自動で接続される。

 ユーザー名とパスワードを要求されるので、docomo Wi-FiのIDとパスワードを入力して[OK]を押す。「サーバーのIDを検証できません」と出るがそのまま[接続]を押すと接続となる。一時的にウェブブラウザーが開いてログイン画面が出てしまうこともあるが、すでにインターネットに接続された状態となる。

 無線LANの電波が不安定な場所では、認証に失敗するのかインターネット方向にデータが流れないこともある。しかし、一度設定すれば、後はIDやパスワードの入力は不要で、気づいたらインターネットに接続されているのは非常に便利だ。

au Wi-Fi SPOTなども自動認証への対応を期待

 今回はdocomo Wi-Fiで試したが、他にもIEEE 802.1Xの認証に対応した公衆無線LANサービスはある。NTTコミュニケーションズの「OCNホットスポット」などがそうだ。

 OCNホットスポットの場合はIEEE 802.1Xの認証には対応しているものの、Windowsでも専用ツールの利用のみ案内され、docomo Wi-FiのようにOSの機能だけで接続する方法が案内されていないのが残念だ。

 また、auのスマートフォンユーザー向けに無料で提供される「au Wi-Fi SPOT」も同様にIEEE 802.1X認証に対応するが、PCやタブレット向けではない。同社のスマートフォンのデータ通信を途切れなく公衆無線LANにシフトすることを目的としたもので、現在利用できるのはau 4G LTEに対応したスマートフォンのみに限定される。

 au Wi-Fi SPOTはユーザーなら無料で利用できる上、スマートフォンのオフロード以外にPCからも利用できるサービスのため、ぜひ対応してほしいところだが、現在のところ専用の接続ツールをダウンロードして使う方法が取られている。今後の対応に期待したい。

接続アプリを使えば素早く接続操作が可能

 実際のところ、IEEE 802.1X認証に対応していない公衆無線LANサービスのほうが多数派である。簡単に接続するためには、公衆無線LANサービスから提供される接続アプリの利用が便利だ。例えば月額380円から利用できる公衆無線LANサービスの「ワイヤレスゲート」は、iOSをはじめ各OS向けに接続ソフトを提供している。

 一度アプリを使ってIDやパスワードなどの接続設定をすれば、次からはごく簡単な操作で接続が可能となる。デメリットといえば、同様の接続ソフトを複数インストールすると不具合が起きる可能性があることくらいだ。

激速の公衆無線LANはタブレットで使うべき!

飯田橋近辺でdocomo Wi-Fiの通信速度を計測。上り/下りとも17Mbps以上の速度が出た

飯田橋近辺でdocomo Wi-Fiの通信速度を計測。上り/下りとも17Mbps以上の速度が出た

 docomo Wi-Fiの通信速度は、無線LANの速度に依存するが、規格上はIEEE 802.11gの場所が多く、最大でも20Mbpsがせいぜい。しかし、安定して20Mbpsでデータが流れてくる場所もあり、3G回線やXi(LTE)よりも快適だ。

 地下鉄の駅では快適に利用でき、街中でも少し探せばコンビニや飲食店などすぐ公衆無線LANのエリアに遭遇することができた。公衆無線LANといえば、喫茶店などで腰を据えて使うものだったが、駅やファストフード、コンビニ、ランチで利用する飲食店が数多く導入される現状からすると、立ったままでも利用でき、短時間でウェブブラウズをするタブレットに向いているインターネット回線と言えよう。

 iPad miniの登場で新たにタブレットを持ったり、Windows陣営もタブレットへのシフトが急速に進むと予想される。ドコモやauのスマートフォンを使っているなら、タダで利用できる公衆無線LANサービスの活用を検討してみてはいかがだろうか。

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