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電アス・ゲーム部 第39回

ゲーム好きには絶対にプレイしてほしい珠玉の1本

隠れた名作S・RPG『ヴィーナス&ブレイブス』を紹介!

2012年11月06日 20時00分更新

文● 電撃オンライン編集部 ごえモン

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電撃オンラインのゲーム好き編集者が贈るゲームコラム。今回は、2011年に発売された名作S・RPG『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~』の魅力を紹介します。

著者プロフィール

 電撃オンラインで美少女ゲームやアニメ、グッズなどの情報をまとめている裏サイト(?)“G-net”の担当編集・ごえモンです。ギャルゲー番長と名乗りながら、実はRPGやS・RPG、ACTなども大好物。だって、オールジャンルを好きじゃないと、いろんなギャルゲーを楽しめないですもん。

 どうも、ごえモンです。電撃オンラインでは、年末年始特別企画として“ゲームやろうぜ!キャンペーン”という読者参加企画を実施しています。

 “ゲームやろうぜ!キャンペーン”とは一体なんなのか? というところは、11月1日に掲載した記事で確認いただくとして、ここでお届けするのは、電撃オンラインの編集者が選ぶ年末年始に遊びたいゲーム or プレイしてほしい個人的名作ゲームの紹介コラムです。先週は、ウチの洋ゲー担当・てけおんがPS3/Xbox 360用ソフト『ボーダーランズ2』を紹介しましたが、今週は僕が個人的にオススメしたい名作S・RPGをご紹介したいと思います。

 その名作S・RPGとは、コレ! ナムコ(※現バンダイナムコゲームス)が2003年に発売したPS2用ソフトを、2011年1月にPSPへと移植した『ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~(以下、ヴィーナス&ブレイブス)』です。すでにPSP版の発売から2年が経過していますが、今回の企画に発売日は関係なかったので、完全に趣味で選んでみました!

 このゲームは、個人的にPS2のS・RPGの中では5本の指に入るレベルの作品だと思っています。しかし、そんな内容にもかかわらず認知度はそんなに高くありません。一部のユーザーからは名作として知られていますが、それでもやっぱり隠れていると思うんですね。そんなわけで、ここで少しでも本作について知ってもらうために、このゲームの魅力を簡単にご紹介したいと思います。

不老不死となった男の100年にわたる“せつない”戦い

 この物語の主人公は、とある理由で不老不死となってしまった男“ブラッド・ボアル”。ある日、そんな彼の前に女神が現れ、100年後に世界が終焉を迎えることを伝えます。そして、その100年の間に起こるさまざまな災厄を回避するため、世界中を旅し、強い仲間を集め、来たるべく終焉の日に備えて騎士団を作って100年間戦い続けなさい……と告げるのです。うーん、ものすごい無茶振り(笑)。

主人公のブラッド・ボアル。こう見えても345歳です。かつては“戦場の鬼神”、“神殺しのブラッド”、“惨劇のディアボロス”などと恐れられていましたが、今ではしがない山賊団のリーダー

ブラッドに無茶振りした女神・アリア様。使命を優先させるあまり、「使えない仲間はさっさと切り捨てなさい」、なんてキツい催促をしてくるツンツンな女神様です。そんな彼女がやがて……

 もちろん、ブラッド以外は普通の人間です。100年間戦い続けられるわけがありません。ではどうなるか? ……年老いて死んでいきます。志半ばで散っていく仲間たち。不老不死だからこそ味わう孤独。そして普通の人間との隔絶……。これが、もう本っ当に! “せつない”んですよ!! ブラッドたちは行く先々で非常に大変な目にあいます。表面だけを見た場合、本作に対して“鬱ゲー”というイメージを持ってしまうかもしれません。

本作の中には、頻繁にウルっとさせるシーンや名言が登場します。クリアするまでに何度涙を流したことか……

 しかし『ヴィーナス&ブレイブス』で描かれるのは、そんな鬱屈とした部分だけではありません。根底にあるのは、師から弟子、または親から子へと受け継がれる意志、普遍の友情と愛、災厄に立ち向かう名もなき勇者たちの姿。つまりは人間賛歌が描かれているのです! 彼らの世界を巡る旅は、見ていて“せつなさ”がこみ上げてきますが、途中途中で描かれる温かさやブラッドの行き着く先に待っているものを知れば、間違いなく感情を揺り動かされることでしょう。

“せつなさ”と“温かさ”を同時に内包したような、絵本のようなグラフィックも『ヴィーナス&ブレイブス』の魅力の1つです

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