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ホットなゲーミングデバイスを徹底レビュー第1回

入力デバイスを強化してゲームに差をつけよう【マウス編】

2012年11月06日 12時00分更新

文● 加藤 勝明

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 最近どうもゲームでの動きにキレがない、特に今一つエイミング(照準づけ)が甘くて、絶好のチャンスを逃しがち……自分の腕がナマったのか、対戦相手のレベルが上がったのか、自分が“より大人になった”からなのか……原因は千差万別だ。
 だが、原因の1つとして考えられるのがインプットデバイスの「操作感」や「精度」が劣るためだ。特にFPS/RTS系では狙ったところにスパッと照準やマウスポインタを動かせないと勝負にならない。

 ところがPCゲームの場合は、豊富に用意されているゲーミングデバイスの性能を上げることで、「ある程度は(ここ大事)」カバーすることができる。そこで今回は、今チェックしておきたいPC用ゲーミングデバイスを片っ端から紹介してみたい。
 ゲームの腕がデバイスで変化するなんて邪道だ! と思うかもしれないが、ゲームデバイスの選択でテンションは大きく変わる。本体に同梱されたチープなデバイスで楽しむよりも、フィット感や性能を吟味したデバイスで楽しんだ方が楽しいに決まってるのだ!

今回のテストでは、マウスを載せるパッドはコントロール性に長けたRazer製「Goliathus Control」を使用した。ちなみに筆者の手のサイズは中指から手首の関節までが約19cm、手を開いて親指と小指の間の距離は約21cmといったところだ

 そこで第1回目にとり上げるのは、ゲーマーの右手のかわりとなる最重要デバイス「マウス」を採り上げる。いずれも高性能の光学・レーザーセンサーを搭載した製品ばかりだ。

師のアシストで華麗なプレイを目指せ
SteelSeries「Sensei」

実売価格:1万800円前後
製品情報

SteelSeries社製「Sensei」といえば、マウス内部にPentium 75MHz相当のプロセッサーを内蔵している、ということで話題を集めたハイエンドゲーミングマウスだ。本製品に搭載されている最大11400dpiの高解像度レーザーセンサーは、1世代前の「Xai Laser(5001dpi)」の2倍以上を誇る。まさにレーザー式ゲーミングマウスの“先生”というべき高スペックなマウスなのだ。

ゲーミングマウスの師と呼ぶべきにふさわしい内容を盛り込んだ「Sensei」。マウスにしてはえらく高い値段(実売1万1000円前後)がネックだが、一度は触れてみたい一品だ

 このマウスはそのスペックの割に見た目は非常に大人しい。外見だけならこの後に紹介する「R.A.T.5」や「Naga Hex」の方がインパクト大なのだが、濃すぎて机の上の雰囲気には合わない可能性もある。もちろん銀ピカのSenseiも浮きまくる可能性は十分あるが、外見だけは非常に大人しい(色を黒にして底面ディスプレイを廃した廉価版「Sensei Raw」もある)。

右手に最適化した製品が多い中、左右対称のゲーミングマウスというのは左利きゲーマーにとっては非常に貴重。ゴテゴテとした装飾が苦手でも、このシンプルなデザインなら使えるという人は多いのではなかろうか裏面は設定&プロファイル確認用のディスプレイがある以外は、特に変わった部分はない。前後に貼ってあるパッドの面積が広めなので、安っぽいマウスパッドでも結構滑る印象だ

 ただそのおかげか、ゲーミングマウスには珍しく左右どちらの手で操作しても破綻しない設計になっているのは非常にうれしい。小さなペンタブを使いながら、左手でマウスを操作するような使い方をするなら、このマウスは非常にオススメだ。つまみ持ちでもかぶせ持ちでもホールドしやすいため、使い手を選ばない点も見逃せない。

左右対称なので両側面に2つずつボタンが配置されている。親指は濃いグレーの部分に置くので誤爆する心配はないが、小指側のボタンはマウス本体がブレてしまったり誤爆してしまうので、実際の利用時は機能を殺すのが無難だろう。左右どちらの手でも使えることを考えたデザインと割り切った方がよさそうだ
全体がなだらかな曲面で構成されているため、手の平全体を無理なく密着させてホールドできる。両側面に指を置く凹みがあるので、親指と小指でつまむ持ち方でも操作しやすいのが本製品の特徴だ
こんな風にボディ後部のロゴを好きな色で発光させることもできる。色はRGBで設定できるため、かなり微妙な色の設定も可能。無駄にハイスペックなのがいい感じだ

 Senseiを先生と呼ぶに足る最大の理由は、スペックやデザインではない。内蔵プロセッサーによる様々な動き補正系の機能が豊富だからだ。専用の設定ツール、あるいはマウスに内蔵された設定機能を用いると次の設定項目が出現する。

EXACTSENS マウスの解像度。ホイール下のボタンを押して2種類のdpi設定を切り換えることができる。
EXACTLIFT 凹凸のある操作面やマウスを持ち上げた時のポインタのブレを抑制する“リフトオフディスタンス”を調整する項目。
EXACTACCEL いわゆる加速度の設定。標準では「0」に設定されている。
EXACTAIM ゆっくり動かす時はdpiを下げ、速く動かすと本来のdpiに戻るというもの。他社製品にある「スナイパーボタン」をソフト的に実現するものだ。
FREEMOVE 動きをリアルタイムで補正し、ある程度の範囲内のブレをキャンセルするためのもの。直線的に照準を動かしてもブレまくってしまう人でも、楽に横薙ぎ射撃ができるようになる。

 と、このように設定要素が山盛りなので、自分の手と操作スキルに合った設定を見つけ出せれば、かなり強力な武器となることは確かだ。ただ実際に使った感じでは、EXACTAIMは変に照準がブレるようになるし、FREEMOVEも強すぎると脳内照準と実際の動きの乖離が激しくなってしまう。 そして、Sensei唯一の欠点といえるのが独特のフワッとした加速感だ。使う人やマウスパッドの組み合せでも変化するらしいが、今回のテスト環境では微妙な加速感がついており、照準をパッパッと動かして戻す時に微妙にズレる感触が強かった。
 先生の教えやクセにぴったりとハマれば最高の武器になるが、そうでない場合もあるので、購入時はぜひ触れてみることをオススメしたい。

FreeMoveを最小にした時と最大にした時で、マウスポインタの動きがどう違うかテストしてみた。上3本が最小時、下3本が最大時の軌跡だが、どちらも同じような動きとスピードで操作しているが、下3本はFreeMoveのアシストにより上下の微妙な動きがキャンセルされていることがわかる

 Senseiのもう1つの欠点は設定ツールの分かりにくさ。どこをどうやればマウス内蔵メモリーに保存されるのか直感的にわかりにくい。ボディのイルミネーションの発光色を1677万色から選べるみたいな、無駄にハイスペックな機能をつけるなら、もう少し分かりやすくして欲しいところだ。

ロゴとは別にホイールの色もまた自在に発光色を指定できる。その下の小さなインジケーターLEDの発光色も指定できるが、このLEDは解像度を切り換えた時の目印にするもの。例えば赤く光っているときは3200dpiだ、という目印にできる
マウスホイール下のdpi切り換えボタンを3秒程度長押しすると、マウス底面のディスプレイでプロファイルの切り換えやdpiや動き補正系の設定をその場で変えられる
あらかじめ自分のプレイするゲームのプロファイルをマウス側に転送しておけば、設定ツールのないPCに接続してもdpiなどの微調整ができる、という機能だ。
ただし2行しか見えないので、設定を本格的にいじり倒すには向いていない
白黒のBMP(128×32ドット)をSenseiにアップロードすることで、好きな絵や文字をディスプレイに表示させることができる。LANパーティなどに持ち込んだ際、マウスの取り違えを防止する時に使えそうだが、引きこもりな筆者の場合だとあまり意味はなさそうだ

 独特の加速感も含めて“先生のアシスト”に順応できれば、どんなゲーマーでもそれなりにシャープなエイミングができるマウスとなるが、上級者になるほど脳内エイミングと現実のズレが気になるかもしれない。ゲーム上でもガチの腕勝負がしたい! という人は補正機能のない別のマウスを使ったほうがいいだろう。

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