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マウスコンピューターがWindows 8搭載のゲーム用デスクトップ

高拡張性も実現の高性能ゲーミングPC「NEXTGEAR-MICRO im520PA7」

文●石井英男

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最新ゲームも高解像度で快適に遊べるパフォーマンスを実現

 im520PA7は、最新のCPUとGPUを搭載したゲーミングパソコンであり、その性能が気になるところだ。そこで、いくつかのベンチマークテストを行なってみた。

 まずは、システム全体のパフォーマンスを計測する「PCMark 7」と、Windowsの快適動作の指標となる「Windowsエクスペリエンスインデックス」の結果から見ていこう。PCMark 7の総合値であるPCMark scoreは3765であり、かなり高いスコアだ。Windowsエクスペリエンスインデックスは、プライマリHDDのみ5.9だが、それ以外の4項目は8.0~8.1と非常に高い。

「PCMark 7」の測定結果

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア。プライマリHDD以外の数値はすべて8.0以上であり、Windows 8も快適に動作する

 次に、3D描画性能を計測する「3DMark Vantage」と「3DMark 11」を実行してみた。前者はDirectX 10ベースのベンチマークで、後者は最新のDirectX 11ベースのベンチマークである。結果はグラフに示した通りで、ともに優秀なスコアである。

「3DMark Vantage」と「3DMark 11」

 最後に、実際のゲームベースのベンチマークテストを行なった。利用したベンチマークは、「モンスターハンターフロンティアオンラインベンチマークソフト【大討伐】」(以下、MHFベンチマーク【大討伐】)、「ファンタシースターオンライン2キャラクタークリエイト体験版」に含まれるベンチマーク機能(以下、PSO2ベンチマーク)、「S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat Benchmark」の3つである。

ゲームベンチマークの結果
解像度MHFベンチマーク【大討伐】PHANTASY STAR ONLINE 2
1280×720ドット2948725435
1600×900ドット2041620726
1920×1080ドット1568715269

 MHFベンチマーク【大討伐】のスコアは、1920×1080ドットのフルHD解像度でも15269と高い。MHFベンチマーク【大討伐】は、DirectX 9ベースであり、現在の基準からいえばかなり負荷が軽いベンチマークである。スコアが5000以上なら快適に遊べるとされているので、十分すぎるほどのスコアだ。PSO2ベンチマークも、DirectX 9ベースであり、スコアが5000を超えれば、快適に遊べるとされている。PSO2ベンチマークでは、画質を5段階に設定できるが、ここでは最高画質の「5」に設定して、計測を行なった。こちらも、1920×1080ドットで15269と、非常に高いスコアであり、フルオプションの高解像度でも快適に遊べる。

 S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat Benchmarkは、DirectX 10/11に対応しており、CPUやGPUへの負荷がかなり高いテストだ。ここでは、DirectX 11モードを選択し、画質を「Medium」と「Extreme」の2段階でテストを行なった。S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat Benchmarkでは、「Day」「Night」「Rain」「Sun Shafts」の4つのシチュエーションで計測を行なうが、一番負荷の高いSun Shaftsでも1920×1080ドットモードのExtreme画質で、111.8fpsという高いフレームレートを叩きだしている。S.T.A.L.K.E.R.: Call of PripyatのようなFPSゲームでは、60fps以上あればストレスなく遊べるといわれており、im520PA7のパフォーマンスの高さがよくわかる。

DirectX 11モードを選択した「S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat Benchmark」の結果(単位はfps)

ゲーミングパソコンとしての完成度は高い

 im520PA7は、ミニタワーながら高い性能と拡張性を実現した製品であり、ゲーミングパソコンとしての完成度は高い。価格は10万9830円であり、Core i7-3770とGeForce GTX670を搭載していることを考えると、コストパフォーマンス的にも魅力だ。また、24時間365日の電話サポートがついていることも高く評価できる。パソコンの最新ゲームを快適に遊びたいという人はもちろん、基本性能が高く、NVIDIAのGPUコンピューティング環境「CUDA」にも対応しているため、HD動画や高解像度写真の編集のように、CPUやGPUに負荷がかかる作業を行なう機会が多い人にも最適だ。

 プラチナモデルであるim520PA7は、コアなゲーマーも満足できるトップクラスの性能を誇る製品であり、長い間現役マシンとして使い続けることができるだろう。OSがWindows 8ということで、アプリケーションの互換性を気にする人もいるだろうが、今回実行したベンチマークソフトは、Windows 7世代やそれ以前の世代のソフトであったが、すべて問題なく動作した。Windows 7で動作するアプリケーションに関しては、ほぼ問題なく動作すると思われるので、互換性についても心配する必要はないだろう。Windows Vistaマシンや、それ以前の世代のマシンを使っている人は、買い換えの絶好のタイミングだといえる。



マウスコンピューター/G-Tune


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