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ドコモ、災害時などの長期停電対策で燃料電池を採用

2012年10月25日 19時04分更新

文● ASCII.jp編集部

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 NTTドコモは本日、災害時などの長期停電対策として、従来の設備よりも軽量かつ省スペースで長時間利用できる燃料電池を、基地局の非常用電源として2013年3月から導入すると発表した。

燃料電池と鉛蓄電池の外観イメージ

 去年の東日本大震災以降、全国的に災害対策などが見直されつつあり、中でもネットワークはライフラインのひとつとして重要な役割を占めているだけに、早急な対策が必要になった。ドコモとしては、非常用電源の長時間稼働に注力し、災害時でも遠隔操作で基地局の消費電力を抑制するシステムを開発し、全国の基地局へ配備した。これにより、今後さまざまな要因で長期停電が発生した場合でも、音声通話やネット接続を長時間使えるようになる。

 今回発表された取り組みは、以下のとおり(ドコモのサイトより)。

燃料電池の導入
従来の基地局に設置されている鉛蓄電池と比較すると、重量が約1/14、容積が約1/2という軽量・コンパクトな電池で、非常用電源として40時間以上運用することが可能になる。今年度中に関東甲信越の一部基地局への先行導入を開始し、2013年度から順次他地域の基地局への導入を目指す。
遠隔制御による装置の省電力化
これまでは基地局が非常用電源による運用を余儀なくされた場合、現地へ行って直接作業をしなければいけなかったが、今後はこの機能により省電力化を行なうことで、より長時間通話とネットが使えるようになる。これは2012年4月から導入され、7月には全国の対象基地局に導入が完了している。

遠隔制御による基地局装置の省電力化 運用イメージ


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