イー・モバイルを運営するイー・アクセスがソフトバンクに経営統合されたニュースは誰もが知るところだが、実はそのニュースが流れた当日にサービスインした新たなLTEサービスがある。
それが今回紹介する「楽天スーパーWiFi」だ。楽天とイー・アクセスが共同で設立した新会社「楽天イー・モバイル」によって提供される。果たしてこのサービスの使い心地はどうなのだろうか?
ベースは「EMOBILE LTE」
基本的に同一の通信サービス
楽天スーパーWiFiのベースは、イー・モバイルの「EMOBILE LTE」だ。サービスに利用する移動体通信のインフラをイー・モバイルに依存しているため、サービスエリアは同一。最近ではイー・モバイルも地下鉄の駅や駅間がエリアになっているが、その恩恵を受けることができる。
使用する端末も「Pocket WiFi LTE」(GL04P)に楽天のロゴが入る程度で機能的な差はない。「UE Category 4」に準拠し下り最大150Mbps(理論値)の通信速度に対応するが、対応エリアがないので下り最大75Mbpsにとどまっているのも同じである。
料金体系もほぼ同じ
楽天スーパーWiFiの料金プランは、基本的に「楽天スーパーWiFiにねん+アシスト1600」しか案内されていない。月額料金は定額で3880円。それにユニバーサルサービス料の3.15円が加わる。この点も本家イー・モバイルの「LTEフラット」(にねん+アシスト1600)とまったく一緒だ。
契約事務手数料として3150円の初期費用がかかるが、端末代金は上記プランを契約することで0円で提供される。一方のイー・モバイルにおいても同社直販サイトでの契約で0円だ。つまり、端末、費用から通信サービス内容まで本家イー・モバイルと同一と言っていいサービスなのだ。
5000ポイントか電子書籍リーダーがもらえる
楽天市場ならではのメリット
しかし異なる点もある。それは「特典」。楽天スーパーWiFiは加入時に楽天のポイントである楽天スーパーポイントを5000ポイント、もしくは電子書籍リーダーの「kobo Touch」(7980円)を無料で提供される。
ぱっと見、kobo Touchのほうがお得な印象だが、kobo Touchは単体で購入してもポイントが付与される。楽天のダイヤモンド会員やプラチナ会員ならば別途購入して3000ポイント+楽天スーパーWiFi加入で5000ポイントが付与されるのでほぼ同額だ。
加入時に提供されるkobo Touchは本体カラーが選べないなどの制約があるため、むしろ別途購入したほうがいいかもしれない。
特典はほかにもある。楽天スーパーWiFi契約中は、楽天市場での買い物の際のポイントが通常1%のものが3%と増額されるのだ。
ただし、キャンペーンなどでポイント付与率が上がっているときの割増分は対象外で、さらにポイント3倍となる買い物は月額3万円まで。つまり、最大でも毎月600ポイントの増額にとどまるので、期待しすぎないようにしたい。
とはいえ、楽天市場で日常的に買い物をしている人なら、本家イー・モバイルのLTEサービスよりもお得なのは間違いなさそうだ。
この連載の記事
-
最終回
スマホ
初代「Pocket WiFi」から始まったモバイルルーターを振り返る -
第39回
スマホ
今、激安なiPhone 5をモバイルルーターとして使う! -
第38回
スマホ
月額約1000円からのLTE! 春のデータSIM入門 -
第37回
スマホ
最新スペックのXiモバイルルーター「HW-02E」を試す! -
第36回
スマホ
月3883円ポッキリのLTEスマホ!? イーモバの新製品を試す -
第34回
スマホ
タブレットをお得に使え! iPad&Androidタブ利用料金を考える -
第33回
スマホ
軽っ!薄っ! 電池持つ!! UQ春の新ルーターを試した -
第32回
スマホ
学生じゃない人もお得!? 学割でモバイル通信のススメ -
第31回
スマホ
光ファイバー並みの爆速! Xiの100Mbpsサービスを体験 -
第30回
スマホ
7型タブとの相性バツグン!? 最新ガラケーでテザリングを試す -
第29回
スマホ
スマホ通信事業者のテザリングコストを比較する! - この連載の一覧へ