スペックチェック
CPUは超低電圧版のCore i7もしくはCore i5。試したのはCore i5-3427U(2.8GHz) vProモデルだ。メモリーは4GB、ストレージは128GB SSD、OSはWindows 8 Pro(64bit)。
ストレージの128GBは仕事と家庭の両方で使うにはやや少なめ。外付けが苦手なものとしては、パナソニックの直販サイト「マイレッツ倶楽部」で選べる256GBモデルをおすすめしたい。
Windowsエクスペリエンスインデックスの基本スコアは5.5、ストレージの転送速度は8.1と高評価だった。パソコン全体のパフォーマンスを測るベンチマークソフト「PCmark 7」は総合値で4894。同じくストレージ系のパフォーマンスを測る「CrystalDiskMark 3.0.1」では、シーケンシャルリードで450MB/sと良好な速さを見せた。
高速転送のUSB 3.0にも対応。USBメモリーから1GB、380枚の写真を移動させるのは2分29秒と速かった。
再起動までの時間はシャットダウンから28秒。ブラックアウトから5秒で「Panasonic」ロゴが表示された。Windows 8の「高速スタートアップ」機能も手伝い、かなり動きは素早い。これならWindowsの更新も苦にならないはず。
PCmarkで負荷をかけたときは裏面が熱くなったが、キーボードの熱はそれほど気にならなかった。ネットを見ながらOffice系ソフトで作業をする程度ならファンもなかなか回らない。仕事と趣味を兼ねる性能として、おおよそ不足はないと感じた。
回転ロックボタン、スマホ高速給電機能
細かい気配りがうれしい
タブレットとして使ったときも、美しいというより“実用的”という印象だった。反応も良く、ミスタッチもない。Windows 8で、地図を見たり、メールを読んだり、ネットを見たり、Twitterに書き込んだり、機能的には十分満足だ。
気配りが細かいなと思ったのは、キーボードの右下にある、画面の回転ロックボタン。プレゼンや営業で使うとき、ソフト制御でありがちな「ちょ、ちょっと待ってくださいね」的あたふたを避け、仕事に集中できるはず。
インターフェースは、アナログRGB、HDMI、有線LANと、がっちりビジネス仕様。USBは2基、1基は1.5アンペア供給(もう1基は0.9アンペア)で、スマホの高速給電ができる。メモリーカードはSDXC/SDHC/SDに対応する。
通信面ではWiMAXモジュールを内蔵、Wi-Fiとの使い分けができる。無線は2.4GHz帯に加え、802.11a/nなら5GHz帯も使える。Wi-Fiルーターの実力を引き出せるのは嬉しい。