CEATEC JAPAN 2012の東芝ブースは、クラウド連携がウリの「REGZA Z7&J7」と「4K2K REGZA」に多くの注目が集まっていた。
ただ、「クラウド」という言葉が入ったただけに若干分かりにくい印象があり、実際ナゾな部分も多い。そこで、会場でデジタルプロダクツ&サービス社 商品統括部 TV商品部 日本担当の本村裕史氏と、商品統括部 プロダクト&ソーシャル・インターフェース部 部長の片岡秀夫氏にギモンをぶつけてみた。
なんで「Z7」なのかを本村さんに聞いてみた
最初に本村氏にREGZA全般のお話を伺った。まずはネットの掲示板などでも囁かれているというギモン。従来機は「ZT3」「ZP3」なのに、新製品の型番が「Z7」なのはなぜか?
本村氏いわく「REGZAが7周年を迎えたからです!」とのこと。REGZA初代機となる「Z1000」シリーズ(当初はbeautiful faceというブランドで展開)が登場したのは2005年だ。
“T”とか“P”とかを付けずに“Z”シリーズとした点については「原点回帰」をイメージしてのこと。「今回は、機能、画質、音質、デザインのすべてを大幅にグレードアップしました。その意味で、突出したイメージのモデルとして誕生した“Z”の型番にふさわしい機種になっています」とのことだ。
クラウド連携って分かりにくくないですか?
クラウド連携と言うのはユーザーには分かりにくいのではないか? という質問を投げかけてみたところ「クラウドという言い方ではなく“ざんまい”で押していきたい」とのこと。
Z7に新たに搭載された「ざんまいプレイ」機能は、「タイムシフトマシン」(地デジ6チャンネルを常時録画する機能)で録り貯めた膨大な番組をさまざまな方法でリストアップする機能。例えば番組表で増えているキーワードに合致する番組や、視聴中の番組に関連する番組をリストアップしたりしてくれる。
つまり、クラウドがどうのというよりは、6チャンネル分の番組を数日間録り貯めるた上で、そこからユーザーが興味を持つ内容をうまく引き出して徹底的にテレビを楽しめる、というのが“ざんまい”に込められた思いなのだろう。
とは言え、「まず、タイムシフトマシンを使っている人とそうでない人でかなりの意識の差があると思います。使っていない人にクラウド連携を訴えてもピンとこないでしょう」と本村氏。
その上で「まずは実機に触って体験していただくことが重要なので、ぜひCEATECの会場で触っていただきたい!」とたくさんのお客さんの来場に期待を寄せていた。