Elements Organizerで写真管理もできちゃう!
「Photoshop Elements Organizer」は、Photoshop Elements 11から起動できる写真管理機能だ。写真のサムネイル表示による管理のほか、EXIF情報やGPS情報とも連携する。また、スライドショーやかんたん補正機能、レーティング機能なども用意されている。
インストールされたElements Organizerは、Photoshop Elements 11からランチャーで選択して起動できるのだが、筆者はごく普通にショートカットから起動する方が使いやすく感じる。そこでインストールフォルダーにある「Photoshop Elements Organizer.exe」から、ショートカットを作成して起動している。また、キーワードでの分類はあるものの、振り分け方法がわかりにくいので今回は使用していない。アップデートでキーワード付けが楽になると、同機能の利用者が増えるのではないだろうか。
Elements Organizerからは、写真のメール送信やYouTubeへの投稿などの機能が用意されているし、カレンダーやCDレーベルの作成も行なえる。簡単な補正機能もあるので、じっくり修正する必要がないのであれば、Elements Organizerでも十分といったところだ。もちろん細かく調整したい場合は、Elements OrganizerからPhotoshop Elements 11の編集画面を開けるため、ワークフローを組み立てやすいのもアドビらしい作りといえるだろう。
ワンストップで済ませたい人や
Photoshopの価格に体育座りした人向け
Photoshop Elements 11の機能をチェックしてきたが、繰り返しになってしまうが、写真を扱うプロは別としてウェブや家庭用プリンターからの印刷が主というのであれば、Photoshop Elements 11は十分な機能を有している。
機能にしても、兄貴分であるPhotoshop CSシリーズとの差異は少なくなった。その点はレイヤーワークやフィルターなどで確認したので、よくわかっていただけたと思う。文字への装飾機能が少々弱い気もするが、文字をラスタライズをしてフィルターで遊べるので、画像加工の楽しみ方を知るにもちょうどいいといえる。
また写真をじっくり編集してみたいという人には、「クイック」から「ガイド」、「ガイド」から「エキスパート」へとステップアップしながら学べる点も大きい。今回試用したのは評価版であるため、細かい部分では製品版と異なる部分はあるかもしれないが、仕事柄頻繁に写真を加工している筆者が、「ウェブ記事の写真はPhotoshop Elements 11でいいじゃん」と本気で思うほど、有用性には文句がない。価格も通常版で1万4490円と、手が届きやすいのも魅力だ。興味を持った方は、まず体験版で遊んでみてはいかがだろうか。