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豊富な写真で補正機能の実力を検証!

初めてでも安心・ベテランも満足 Photoshop Elements 11

2012年10月03日 12時00分更新

文● 林 佑樹

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Elements Organizerで写真管理もできちゃう!

 「Photoshop Elements Organizer」は、Photoshop Elements 11から起動できる写真管理機能だ。写真のサムネイル表示による管理のほか、EXIF情報やGPS情報とも連携する。また、スライドショーやかんたん補正機能、レーティング機能なども用意されている。

 インストールされたElements Organizerは、Photoshop Elements 11からランチャーで選択して起動できるのだが、筆者はごく普通にショートカットから起動する方が使いやすく感じる。そこでインストールフォルダーにある「Photoshop Elements Organizer.exe」から、ショートカットを作成して起動している。また、キーワードでの分類はあるものの、振り分け方法がわかりにくいので今回は使用していない。アップデートでキーワード付けが楽になると、同機能の利用者が増えるのではないだろうか。

スマホで撮影した写真には、基本的にGPS情報が付与されている。一部デジイチやコンデジにはGPSが搭載されているため、便利な機能といえるだろう。Elements Organizerのリネーム機能が、もう少し使いやすいと完璧なのだが

 Elements Organizerからは、写真のメール送信やYouTubeへの投稿などの機能が用意されているし、カレンダーやCDレーベルの作成も行なえる。簡単な補正機能もあるので、じっくり修正する必要がないのであれば、Elements Organizerでも十分といったところだ。もちろん細かく調整したい場合は、Elements OrganizerからPhotoshop Elements 11の編集画面を開けるため、ワークフローを組み立てやすいのもアドビらしい作りといえるだろう。

Photoshop Elements 11の「クイック」と似た補正機能を備える。ただし、Elements Organizerで補正は完全にソフト任せになる

ワンストップで済ませたい人や
Photoshopの価格に体育座りした人向け

 Photoshop Elements 11の機能をチェックしてきたが、繰り返しになってしまうが、写真を扱うプロは別としてウェブや家庭用プリンターからの印刷が主というのであれば、Photoshop Elements 11は十分な機能を有している。

 機能にしても、兄貴分であるPhotoshop CSシリーズとの差異は少なくなった。その点はレイヤーワークやフィルターなどで確認したので、よくわかっていただけたと思う。文字への装飾機能が少々弱い気もするが、文字をラスタライズをしてフィルターで遊べるので、画像加工の楽しみ方を知るにもちょうどいいといえる。

 また写真をじっくり編集してみたいという人には、「クイック」から「ガイド」、「ガイド」から「エキスパート」へとステップアップしながら学べる点も大きい。今回試用したのは評価版であるため、細かい部分では製品版と異なる部分はあるかもしれないが、仕事柄頻繁に写真を加工している筆者が、「ウェブ記事の写真はPhotoshop Elements 11でいいじゃん」と本気で思うほど、有用性には文句がない。価格も通常版で1万4490円と、手が届きやすいのも魅力だ。興味を持った方は、まず体験版で遊んでみてはいかがだろうか。


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筆者紹介――林 佑樹

 フリーランスの編集・ライター・フォトグラファー。
 写真は主に建造物ラブ。こてこてにレタッチするのが最高に楽しい。とくに金属のぬめぬめ感がたまらなく好き。


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