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山谷剛史の「アジアIT小話」 第31回

iPhone 5に負けん! 2012年秋冬の中華スマホコレクション

2012年10月02日 12時00分更新

文● 山谷剛史

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中国で大人気のスマホメーカーの販売ブース

中国で大人気のスマホメーカーの販売ブース

中国でも加熱! 正式には未発売の「iPhone 5」人気

 「iPhone 5」が世界各国で発売され、中国国内向けはまだ未発売にも関わらず、中国でも注目を集めている。

 発売日前からオンラインショッピングサイト「淘宝網」(taobao)でiPhone 5を予約販売するショップが何店も登場。一方で香港をはじめ世界各地で中国人が列をなしiPhone 5を購入していた。

 なんでも香港ではiPhone 5購入者の3分の1が中国本土の人だったという。転売価格は発売週の9000元(約11万2500円!)とプレミア価格から、時間が経過し6000元(約7万5000円)まで落ちたものの、中国庶民には手が届かない価格だ。

 今まではiPhoneが発売されれば、iPhoneのニセモノが登場し、話題をさらうのが常なのだが、どうも今回は様子が違う。iPhone 5発売日のニュースを見ると、転売状況を報じるニュースがあるのと同時に、中国メーカーの有力スマートフォンとの機能比較を行なう記事が目立つのだ。

iPhon 5 vs 中華スマホ最新モデル

3G利用者の携帯電話(スマートフォン)は1000~3000元(1万2500円~3万7000円)の価格帯が人気(iResearch調べ)

3G回線利用者の携帯電話(スマートフォン)は1000~3000元(1万2500円~3万7000円)の価格帯が人気(iResearch調べ)

 注目の中華スマートフォンの特徴は、ハイスペックかつ低価格。またiPhone 5と比較すれば、3Gには対応するもLTEには非対応であるということも特徴だ。

 iPhone 5はLTE対応と一歩リードしているが、中国では通信キャリアが使い放題プランを提供しておらず、データ通信料が所得比で高いため、大きいデータのダウンロードは家で導入しているブロードバンド+無線LANルーターでやりくりする傾向がある。

 言い換えれば、iPhone 5の性能を活用するインフラが整っていないため、中国メーカーのスマートフォンでもiPhone 5との比較対象となれるわけだ。

スマートフォンのOSはAndroidの利用率が8割に(易観国際調べ)

スマートフォンのOSはAndroidの利用率が8割に(易観国際調べ)

CNNも最近中華スマートフォンの台頭について報道した

CNNも最近中華スマートフォンの台頭について報道した

 筆者は中国滞在の中でそれほどユーザーを見かけたわけではなく、すごく売れているというわけでもない。しかし、今後の中華スマートフォンを占えるサンプルとしてとかく注目されることから、中国国内メディアどころか一部の日系メディアやCNNなどの外国メディアでも、中華スマートフォンの台頭は紹介されている。

 そこで中国のトレンドに追いつくべく、次ページでは2012年秋冬発売の中華スマートフォンの注目機種をまとめて紹介しよう。

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