テスト1 CrystalDiskMark 3.0.1
まずは、NASをドライブ文字でアクセスできる状態にしたのちに、定番のストレージベンチマークプログラム「CrystalDiskMark 3.0.1」によるテストを行なってみた。主に見てほしいのはシーケンシャルとランダム 512KBのリード/ライトだ。
全体的に見れば、NASのファイル転送速度がUSB 2.0 HDDよりも速いというのは正しい、というのがわかる。シーケンシャルとランダム512KBの数値で言えば、ランダムライト 512KBに限ってNAS BOXがUSB HDDより遅いものの、それ以外の数値はすべてNASの方が上回っている。少なくてもGigabit Ethernet上で利用するならば、USB HDDよりもNASの方が有利だ。
NASの中ではTS-219P IIが速い。USB HDDと比べて、シーケンシャルリードで2倍以上、ライトでは4倍以上の差があり、TS-219P IIの性能が最も高いことがわかる。LS-V2.0TLJもシーケンシャルリードで2倍、シーケンシャルライトで3倍弱。HDL-A2.0はシーケンシャルリードで約1.6倍、シーケンシャルライトで2倍強。NAS BOXはシーケンシャルリードで1.6倍、シーケンシャルライトで1.5倍。という結果になっており、いずれもUSB HDDよりも速い。
ランダムアクセスに関しては、NASが比較的大きなファイルをあつかう機会が多いという傾向を考えると、目くじらを立てるほど重要ではないだろう。ただし、使い込んでフラグメントが大きく発生した状態で、多数の同時アクセスが発生すると速度低下につながる。これはHDDをストレージに使う以上避けられない。計測結果でもランダム512KB読み込みはUSB HDDと比較して4割増し程度に止まっているのも、HDDをストレージにしているのが原因だろう。
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