QNAP TurboNAS TS-219P II
HDD容量 | キット製品につき搭載せず | |
---|---|---|
搭載可能HDD数 | 2台まで | |
DTCP-IP | なし | |
HDD増設 | USB 2.0×3、eSATA×2 | |
価格 | オープンプライス(予想実売価格 3万5000円前後) |
キットにしては少々高い製品だが、SOHOユースにも対応する高機能製品がQNAPの「TS-219P II」だ。
TS-219P IIは2ベイ構成で、HDDのホットスワップが可能となっている。USBポートも前部に1、背面に2ポートあり、HDDやプリンターだけでなく、ウェブカムを取り付けて遠隔監視なんてこともできる。またHDD増設には背面のeSATAポートも使える。空冷ファンも余裕のある設計のようで、起動時は甲高いファンの音が響くものの、通常時は低速回転でたいへん静かだ。
性能も高く、今回のテストではもっとも高速な製品となっている。また、iSCSIやActive Directory、MySQLサーバーといった、家庭向けではまず使わないような機能も含まれている。海外製品としては珍しくDLNAサーバー機能も備えているのが特徴だ(DTCP-IPはさすがに非対応)。
2台のHDDを利用時は、ウェブブラウザーベースの設定画面から「Single/JBOD/RAID0/RAID1」の選択が自由にできる。また、HDDのヘルスチェック表示があるので、長期間利用時にも比較的安心して利用できるだろう。
センチュリー シンプルNAS BOX PLUS 2BAY
HDD容量 | キット製品につき搭載せず | |
---|---|---|
搭載可能HDD数 | 2台まで | |
DTCP-IP | なし | |
HDD増設 | なし | |
価格 | 直販価格 1万2800円 |
センチュリーのNASキットは何種類かが販売されているが、今回扱う「シンプルNAS BOX PLUS 2BAY」(CSS35NAS2B、以下シンプルNAS BOX)は2ベイタイプのHDD搭載数を重視した製品になる。
HDDベイを2基装備する一方で、今回取り上げる製品の中では唯一、USBホスト機能を持たない。そのためUSB HDDを追加しての拡張はできない。その一方で、シンプルNAS BOX自体をUSB 3.0 HDDとしてパソコンに直接接続できる、唯一の機器となっている。今回は特にテストしなかったが、普段はNASとして使用し、大量のファイルを一気に転送する場合にはUSB接続で使用するという使い方もあるだろう。
2台のHDD利用時は、JBOD/RAID0/RAID1の選択ができる。ただし、これは本体背面のスイッチによる設定となり、パソコン側からメニューなどで選択するタイプではない
スマートフォン対応もうたっており、iOS/Android用の専用アプリ「MySharing CloudSync」を、App StoreやGoogle Playからスマートフォンに導入すれば使える。またDLNAサーバー機能も備える(DTCP-IPには非対応)。
性能に関しては、スピード自慢が揃った今回の4製品の中では遅い製品ではあったものの、USB 2.0接続HDDよりは高速である。手ごろな価格と後日のストレージ容量アップを考えるなら、悪くない製品だろう。
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明日掲載予定の特集2回目では、これら4製品を用いた性能テストを披露したい。
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