NECの独自技術投入のデータベースが機能強化
スケールアウトDB「InfoFrame Relational Store」がHadoop連携
2012年09月27日 06時00分更新
9月26日、NECはビッグデータ活用に適したスケールアウト型データベースソフトウェア「InfoFrame Relational Store」を強化し、「InfoFrame Relational Store V2.1」として11月下旬から出荷開始すると発表した。
InfoFrame Relational Storeは、NECの北米研究所で開発した独自技術を採用。データの高速処理とKVS(キーバリューストア)によるシステム拡張が柔軟にできる強みを活かしながらRDB(リレーショナル・データベース)と同様の使いやすさを実現するというデータベースだ。
今回発表されたInfoFrame Relational Store V2.1では、蓄積した大量データを高速に分析や加工できるようHadoopとの連携機能を新たに実装した。加えて、セキュリティ機能を強化しており、RDBと同等のアクセス制限などが可能になる。具体的には、ユーザーの追加や削除、パスワードの設定が可能となるほか、各テーブルに対するアクセス権限の付与・削除を可能とする権限設定機能を提供。これまでKVS製品ではできなかったユーザー認証・アクセス権限を既存システムのアプリケーションと同様に実現するという。
製品の価格は、最小構成で555万円から。通信・流通・金融をはじめとする幅広い業界の企業やデータセンター事業者などに拡販し、今後3年間で150システムの販売を目指す。