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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第127回

LTEにも対応したiPhone 5をフル活用する技

2012年09月25日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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続々登場する大画面対応アプリ

 iPhone 5の解像度に対応するアプリがすでに登場しており、既存のアプリも続々とアップデートしてきている。人気アプリでは「Facebook」や「Evernote」などが対応。今後も増える予定だ。

 もちろん、iPhone 5にプリインストールされているアプリは、すべて縦長解像度に対応している。見せびらかすときは、Safariを使おう。縦長画面は、ブラウザーやRSSリーダー、SNSアプリなどで大きな恩恵を受けられる。サードパーティー製のアプリもなるべく早く対応して欲しいところだ。

 従来のアプリは、iPadでiPhoneアプリを起動したときと同様、元の解像度で表示される。横幅は同じなので、上下に黒い帯が入ることになる。表示サイズや解像度が同じなので、違和感なく利用できる。iPhone 5に乗り換えても、即これまでと変わらず活用できるだろう。

iPhone 5に対応したアプリが続々登場

従来のアプリも以前と同じ解像度で表示される。空きスペースは黒く表示されるので、気にならない

iPhone5対応アプリは全画面表示できる。画面は「MetalStorm:Wingman」

キャリア、モデル、プラン、何を選ぶ?

 iPhone 5購入時に悩むのが、キャリア選択だ。ソフトバンクとauから発売されているが、それほど大きな差はない。どちらかのキャリアに思い入れがあるのなら、そのまま使い続けてもいいだろう。逆に、どちらでもよいのなら、MNPでキャリアを変更して、基本料が2年間無料になるキャンペーンを利用してもいい。

ソフトバンクの「iPhone かえトクキャンペーン」では、MNPとの併用で最大2年間「ホワイトプラン(i)」の料金が無料になる

auの「女子割/男子割」はMNPと「誰でも割」で2年間月額基本使用料が無料になる

 使い勝手にこだわるなら、細かい部分をチェックしてみよう。まずは機能の違い。au版はiPhone 5をモバイルルーターとして利用できるテザリング機能を備えている。ソフトバンク版との大きな違いだったのだが、ユーザーからの要望に応えて2013年1月15日からソフトバンクモバイルでもサービスを開始することになった。

 次に、チェックしたいのが通信量制限だ。auの定額プラン「LTEフラット」は1ヵ月の通信量が7GBを超えると、月末までの通信速度が128kbpsに制限されてしまう。これでは、メールの送受信もおぼつかないので、注意したいところ。ソフトバンクモバイルはこの7GB制限はない。筆者は、店頭で購入する際、「制限なしに使い放題です」と説明を受けた。しかし、ソフトバンクモバイルのサイトによると、直近3日間の通信量が約1GBを超えると、1日の間通信速度が制限されるという。常識を越えて通信するユーザーを抑制しなければならないのはわかるが、まったく制限なしではない。この点はフェアに告知して欲しいところだ。

ソフトバンクモバイルの「ご利用の際に通信制御することがある内容について」では、「パケットし放題フラット for 4G LTE」などの実施条件などが確認できる

 パケット定額料金は5460円/月と同じ。本体価格も新規もしくはMNPでは同じになるが、機種変更や一括購入ではauの方が高くなる。詳しくは「【情報更新】iPhone 5は機種変、MNP、結局どれが得なの?」を参考にして欲しい。

 メモリーの容量選びも難しい。筆者はアプリを1000個以上インストールするので、最大容量の64GBというのは決まっている。通常は、音楽を聴くなら32GB、電子書籍も楽しむなら64GBを選びたいところ。iPhone 5を買ってもあまり使わないというのであれば16GBでもいいが、それでは意味がない。iPhone 5を活用するなら、最低でも32GBモデルを選びたい。本体価格はソフトバンクモバイルが6万1680円、auが7万2000円。月額の割引はauのほうが大きいので、実質価格は1万320円と同じになる。

 カラーはiPhone 4Sと同じく、ホワイトとブラックの2色。趣味で選べばいいだろう。ネットではブラックのほうが傷が目立つという意見を見るが、あまり変わらないと感じる。

iPhone 5には電子書籍をコピーしていないのでまだ空きがあるが、それでも残りは19GBしかない

 iPhone 5は、iPhone 3GやiPhone 4が登場したときのようなインパクトはない。iPhone 4Sが順当に強化された感じだ。しかし、CPUが強化され、液晶がサイズアップしたうえ、大幅なダウンサイジングを実現するなど、使い勝手は確実に向上している。iPhone 5はすべてのiPhoneユーザーもしくはスマホデビューしようとしている人にお勧めできる製品だ。興味があるなら、早速予約してはいかがだろうか。来月中に手に入れられれば、注目度も抜群。満足すること請け合いだ。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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