機能はシンプルでも余計な設定が不要な「PlayPcmWin」
「PlayPcmWin」は、非常にシンプルなのが特徴で無償の再生ソフト。ホームページも日本語となっており、機能や使用方法なども簡潔に説明されていてわかりやすい。
Windows Vista以降で採用された「WASAPI」(Windows Audio Session API)の実験プログラムと明言されているように、再生機能などはとてもシンプルで、対応するファイルも、非圧縮WAV形式(リニアPCM)、FLAC形式、AIFF形式の3つのみ。
ただし、プログラムをダウンロードしてインストールしてしまえば、Windows Vista以降での高音質PC再生では欠かせないWASAPI排他モードで自動で動作するなど、面倒なことを考えずに高音質再生ができるという点はありがたい。なお、WASAPIについては次回に詳しく紹介する。
徹底して高音質にこだわった高性能再生ソフト「Frieve Audio」
- 入手先:http://www.frieve.com/frieveaudio/
- 価格:通常版は無償、シェアウエア版(Frieve Audio M-Class)は3200円
「Frieve Audio」は、ASIOドライバー対応の再生ソフトで、フリー版とシェアウェア版の「Frieve Audio M-Class」(3200円)がある。シンプルだが、見やすいインターフェースの採用だけでなく、高音質イコライザー機能をはじめ、かなり音質を重視した造りとなっていることが特徴だ。
ちなみにASIOドライバーとは、PC用のオーディオドライバーのひとつで、プロオーディオ業界やDTMユーザーにはおなじみの規格。高音質をフルに生かすには、ASIOドライバー対応のオーディオインターフェースやサウンドカードの追加などが必要になる。
標準的なサウンドドライバーのままだと、オーディオ出力を48kHzに制限しないと使用できないため、ハイレゾ音源の再生はできなくなるので注意したい。
ASIO対応など、素人にはちょっととっつきにくい部分もある。また、高機能・高音質を実現するため、できるだけ高速なCPUや大容量のメモリを推奨されているなど、それなりのパワーのあるパソコンほど威力を発揮するマニアックさでは別格のソフトだ。
できれば全部試してみたほうがいいかも
最初に触れた通り、再生ソフトでかなり音質には違いがある。基本的にはいずれもフリー版があるので、全部、とは言わないまでも、複数のソフトをインストールして試してみることをおすすめする。
機能だけでなく使い勝手にも違いがあるので、そのあたりで自分になじむものを選ぶといいだろう。
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