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CDを超える高音質をPCで満喫!! ハイレゾ音源入門 第1回

再生環境はタダ!? 高音質なハイレゾ音源をとりあえず鳴らす!

2012年09月24日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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機能はシンプルでも余計な設定が不要な「PlayPcmWin」

「PlayPcmWin」の画面。

「PlayPcmWin」の画面。こちらも日本語のメニュー表示に対応する

 「PlayPcmWin」は、非常にシンプルなのが特徴で無償の再生ソフト。ホームページも日本語となっており、機能や使用方法なども簡潔に説明されていてわかりやすい。

 Windows Vista以降で採用された「WASAPI」(Windows Audio Session API)の実験プログラムと明言されているように、再生機能などはとてもシンプルで、対応するファイルも、非圧縮WAV形式(リニアPCM)、FLAC形式、AIFF形式の3つのみ。

Wikiを使って作成されたホームページは、シンプルだが特徴や使い方が簡潔に書かれており、わかりやすい。ダウンロードは32bit版と64bit版を選択できる。それぞれの違いも丁寧に説明されている

Wikiを使って作成されたホームページは、シンプルだが特徴や使い方が簡潔に書かれており、わかりやすい。ダウンロードは32bit版と64bit版を選択できる。それぞれの違いも丁寧に説明されている

 ただし、プログラムをダウンロードしてインストールしてしまえば、Windows Vista以降での高音質PC再生では欠かせないWASAPI排他モードで自動で動作するなど、面倒なことを考えずに高音質再生ができるという点はありがたい。なお、WASAPIについては次回に詳しく紹介する。

徹底して高音質にこだわった高性能再生ソフト「Frieve Audio」

「Frieve Audio」

「Frieve Audio」。イコライザーで波形をいじれたりする

 「Frieve Audio」は、ASIOドライバー対応の再生ソフトで、フリー版とシェアウェア版の「Frieve Audio M-Class」(3200円)がある。シンプルだが、見やすいインターフェースの採用だけでなく、高音質イコライザー機能をはじめ、かなり音質を重視した造りとなっていることが特徴だ。

Frieve Audioはベクターからもダウンロードが可能だ

Frieve Audioはベクターからもダウンロードが可能だ

 ちなみにASIOドライバーとは、PC用のオーディオドライバーのひとつで、プロオーディオ業界やDTMユーザーにはおなじみの規格。高音質をフルに生かすには、ASIOドライバー対応のオーディオインターフェースやサウンドカードの追加などが必要になる。

 標準的なサウンドドライバーのままだと、オーディオ出力を48kHzに制限しないと使用できないため、ハイレゾ音源の再生はできなくなるので注意したい。

 ASIO対応など、素人にはちょっととっつきにくい部分もある。また、高機能・高音質を実現するため、できるだけ高速なCPUや大容量のメモリを推奨されているなど、それなりのパワーのあるパソコンほど威力を発揮するマニアックさでは別格のソフトだ。

できれば全部試してみたほうがいいかも

 最初に触れた通り、再生ソフトでかなり音質には違いがある。基本的にはいずれもフリー版があるので、全部、とは言わないまでも、複数のソフトをインストールして試してみることをおすすめする。

 機能だけでなく使い勝手にも違いがあるので、そのあたりで自分になじむものを選ぶといいだろう。

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