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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第271回

シグマ「DP1 Merrill」で撮る芦ノ湖の猫

2012年09月21日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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逆光だったので背景やハイライト部を白くトバして猫のまどろむ感をほんわりと出してみた。起きる気配がなかったので、ギリギリまで近づいて1枚(2012年9月 シグマ DP1 Merrill)

逆光だったので背景やハイライト部を白くトバして猫のまどろむ感をほんわりと出してみた。起きる気配がなかったので、ギリギリまで近づいて1枚(2012年9月 シグマ DP1 Merrill)

 先日、またカメラを買っちゃいまして。

 シグマの「DP1 Merrill」(実売価格10万円前後)。9月14日の発売日に即ゲット。

 28mm相当の単焦点レンズを持つコンパクトカメラで、撮像素子はAPS-Cサイズの「Foveon X3」センサー。

 聞いたことない人もいるだろうけど、Foveon X3センサーはシグマだけが作っている独自方式の撮像素子で、それで撮る写真にはほかのカメラには出せない風合いがあるゆえ、根強いファンが多いのだ。

 なんというか、くっきりこってり系。解像感と色がすばらしいのでどうしてもこってりと仕上げたくなっちゃうのだ。

 新しいカメラを買ったら最初にするのは試し撮り。試し撮る相手はもちろん猫。しかも発売翌日から三連休!

 というわけで猫のいる湖へ足を伸ばしたのである。

 それは芦ノ湖の湖尻。

 箱根湯本からバスで向かい、船着き場へ行くと……夕日を浴びて気持ちよさそうに寝ておりました。

冒頭写真の別バージョン。背景がわかるように縦位置でちょっと上から撮って背景もくっきりと残してみた。日が暮れかけてる感じが出てればOK。静かな湖畔の猫(2012年9月 シグマ DP1 Merrill)

冒頭写真の別バージョン。背景がわかるように縦位置でちょっと上から撮って背景もくっきりと残してみた。日が暮れかけてる感じが出てればOK。静かな湖畔の猫(2012年9月 シグマ DP1 Merrill)

 思い切り近づいても平気なので、縦位置でそっと近づいて、背景に夕日と湖面が入るアングルで1枚。

 逆光気味なのがつらかったけど、お寺に行ったらお寺、湖に行ったら湖、海に行ったら海を背景に入れて、その猫がいる場所も一緒に写し込みたいじゃない。

 そういうときは広角レンズがありがたい。縦位置にして奥行きがある構図で撮るべし。

 ちなみに、いつものように猫目線で背景を白くトバして猫にフォーカスしたのが冒頭写真。

 カメラのセッティングは同じなのだけど、現像時のパラメータを変えているのでちょっと違った雰囲気に仕上がってるわけで、DP1 MerrillはそうやってRAWデータで撮って現像して仕上げるところまでが大事なのだ。

1匹だけで寝てる猫も。17時ちょっと前、猫たちはお昼寝タイムだったのかも。後ろの雑然と積み上げられたボートがいい感じ(2012年9月 シグマ DP1 Merrill)

1匹だけで寝てる猫も。17時ちょっと前、猫たちはお昼寝タイムだったのかも。後ろの雑然と積み上げられたボートがいい感じ(2012年9月 シグマ DP1 Merrill)

 それにしても、湖畔で気持ちよさそうに寝てる猫ってずるいよなあと思う。

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