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「iOS 6」レビュー:アップル独自の「マップ」アプリを試す

2012年09月20日 14時00分更新

文● 小山安博

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基本的な使い方は従来通り

 マップの使い方は従来とほとんど変わらない。地図の拡大はダブルタップまたはピンチイン、縮小はピンチアウト。検索ボックスにスポットや住所などを入力して検索すると、該当するスポットにピンが落ちるというスタイルは変わらない。地図の任意の位置を長押しするとピンがドロップされ、その場所の住所が表示されるのも変更されていない。

検索結果。ピンがばらばらと落ちてくるアニメーションは従来通り

オプションパネルを開いて「結果をリスト」を選択すると、検索結果が一覧表示される

 検索して表示されたピンには、車のマークが表示されており、これをタッチすると、現在地からのルート検索がすぐに始まる。右矢印からはスポットの詳細が表示され、住所や「ここへの道順」「ここからの道順」「連絡先に追加」などに加え、新たに「Yahoo! JAPANの詳細情報」として、スポット情報にアクセスできるようになった。タッチすると、「Yahoo!ロコ」の該当サイトにアクセスするようだ。また、衛星写真が同時に表示されるようになったのも新しい。

スポットの詳細表示。周辺の衛星写真が表示される。海外のスポットだと、スポット情報サービスYelpの情報を使い、登録された現地の画像も表示するようだ。日本だとYahoo!ロコの情報を使う

こちらは海外のスポット。レビューや写真も表示できる

 さらに、地図上に周辺のスポット情報が表示されるようになっている。これまでのマップだと、周辺の情報は検索しないと得られなかったが、新しいマップでは地図上にアイコンが表示され、それにタッチするとそのスポットの情報が得られるようになった。もっともこうした機能はAndroid版Googleマップではすでにある機能で、アップルの手にによってようやく対応がなされたという形だ。

スポットを選んだところ

 とはいえ、スポットとして表示されるのは一部の店舗(これはAndroid版Googleマップでも同じ)なので、検索したほうが多くのスポットが見つけられるのは確かだ。ただ、例えば現在位置付近の駅のアイコンをタップしてすぐにルートが表示できるのは便利だ。

 ルート案内機能では、徒歩、車、公共交通機関でのルート案内が可能のように見えるのだが、公共交通機関を選ぶと「経路App」をApp Storeから検索する形になっており、原稿執筆時点では動作しなかった。

ルート検索画面。現在地から検索したスポットまで、あるいは連絡先に登録された住所までのルート案内が可能

乗換案内を試そうとしたところ、アプリの検索画面になってしまった。ドイツ、米国でも試したが、同様だった

 徒歩、車の経路検索は強化された。徒歩か車を選んで検索すると車の場合は3つの経路から選択して道案内が可能。経路を選んで「出発」ボタンを押すと画面に大きく次のルートが表示され、どのくらい進んで、どちらに曲がればいいかが分かる。日本だと「浅草通り」や「都道府県道463号」など、(やや不十分ではあるが)通りの名前も表示され、分かりやすい。

運転経路を検索すると3件までの候補が表示される

曲がり角ごとの表示では、きちんと日本の通り名も表示される。徒歩ルートだと候補は1件だけだが、ユーザーインターフェースは同じだ

 この大きな道路標識のユーザーインターフェースは分かりやすく、左右フリックで前後の曲がり角を確認できて使いやすい。従来のマップで矢印アイコンをひたすら押して前後していたときに比べれば、はるかに便利。検索をやり直す場合は「到着」を押して、再び最初から検索する必要があり、例えば徒歩ルートを検索して、同じ目的地に車ルートで検索し直すのも、最初からやり直す形だ。


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