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すべて見せます! 「iPhone 5」&「iOS 6」総力特集第17回

“5年目”を次のステージに導く「iPhone 5」—誰もが予想できなかった魅力を備えて堂々デビュー

2012年09月19日 10時00分更新

文● 林信行、●撮影:パシャ/小野田哲也

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好きな角度から建築物を閲覧できる「Flyover」機能

 もちろん、いくつか派手な新機能もある。シドニーのオペラハウスやロンドンのビッグベン、ニューヨークの摩天楼など、世界的に有名な巨大建造物やビル群の周りを、まるでヘリコプターで遊覧するように好きな角度から見れる「マップ」アプリの「Flyover」機能は、その代表格のひとつだろう。残念ながら出荷開始時点ではFlyoverで見ることができる日本の都市はないが、遠からず搭載されるはずだ。ちなみに現時点でも、ビルなどは立体化されていないものの、地面の起伏などの情報は入っている。

世界の主要な巨大建造物の周りを好きな視点で見ることができる「Flyover」機能は、Google Earth登場以来の衝撃機能だ。まだ対応している都市は少ないが、東京タワーやスカイツリーを早くこの機能で見てみたいものだ

 すでに多くの方がご存知の通り、iOS 6のマップは、従来の「Googleマップ」の採用をとりやめ、アップル自ら開発に取り組んだサービスだ。スッキリと見やすい地図に、店舗などの情報が多くのアイコンで描かれており、それらをタップすると即座に店名と電話番号などの詳細が表示される。また、店名の左側にある緑地の車のアイコンをタップすると、車で行く場合のルート案内(カーナビ)機能がスタートする。

ナビゲーション機能は、なかなかよくできているが、渋滞情報を反映していない点とSiriの日本語読み上げ機能が不十分で、日本ではまだそれほど実用的ではない

 ただし、渋滞情報は日本では表示されず、Siriによる音声案内も「環八」(カンパチ=環状八号線)が「ワハチ」と読まれてしまうなど、まだ実用とするには苦しい部分がある。一番残念なのは、電車の乗り換えによるルート案内ができないことだ。

新しい地図機能は道路検索と店情報の検索に優れているが、その分、地下鉄の駅などの情報が見当たらない。アップルとしては、まだ最初の試みということで暖かく見守りたいが、当面は他社製地図アプリとの併用が必要かもしれない

 ただし、これは裏を返せば、サードパーティーにとってはビジネスチャンスにほかならない。遠からずアプリ版Google マップも提供されるだろうし、電車移動や歩行/自転車なども含んだルート案内であればアプリ版「ナビタイム」、カーナビであればナビタイムの「ドライブ」情報やゼンリンの「いつでもNAVI」など、実はiPhoneには多彩なルート検索アプリが揃っている。改めてこれらを活用し、日本製サービスのきめ細やかな気配りの素晴らしさに触れてみるべきなのかもしれない。

想像力を刺激する
「共有フォトストリーム」

 家族や親友など、親しい仲間内の間だけで写真を共有する「共有フォトストリーム」も楽しい機能だ。遠くに住む祖父母の家にあるiPadに、毎日、子供の成長の記録の写真を送ったり、オフィスに置かれたiPadに、社員達が外で撮ってきたロケハンなどの映像を送ってきて共有したり、あるいは披露宴会場のプロジェクターにiPhoneをつなぎ、会場でiPhoneを回して写真をどんどん投稿したりと、さまざまな活用法のインスピレーションがわいてくる。

 このように、メーカーが製品としての素の魅力、素の機能を磨き上げてくれると、それによって人々が自分の想像力(とちょっとばかりの創造力)を働かせ、まったく新しい使い方を生み出してくれる。

 これこそがiPhoneならではの革新性であり凄さだ。5年目にして最大レベルの変更が施されたiPhone 5においても、その革新性は勢いを増すことはあっても、留まることは知らないようだ。

待望のおサイフ機能、Passbookは、執筆時点ではまだ対応アプリケーションが発表されていないため、試せなかった日本では、電通が、企業向け電子クーポン・チケット発行管理システム「PASSSS」(パスス、PASS Smart Service)というサービスを発表している(画像は「PASSSSリーダー」アプリのイメージ)

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