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iPhone 5への非搭載も影響した?

アメリカでNFCへの機運削がれる!? ISIS、ローンチを再延期

2012年09月16日 12時00分更新

文● 末岡洋子

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 アメリカの携帯キャリア大手3社が合弁で設立したNFC決済ベンチャーのISISが、再度NFCのローンチを延期することを発表した。Appleが先に発表した最新の「iPhone 5」にNFCが搭載されていないことが一部NFC関係者を落胆させたようだが、今回のISISローンチ延期により、アメリカでのNFC機運がやや後退しそうだ。

日本ではおサイフケータイの普及ですっかり当たり前になったモバイル決済だが、海外ではまだスタートすらおぼつかない状況だ

 ISISはアメリカ最大手のキャリアであるVerizon Wireless、それにAT&T Mobility、T-Mobile USAの3キャリアが2010年後半に立ち上げたジョイントベンチャーだ。NFCを利用したモバイル決済サービスを主事業とし、ショップや決済事業者、クレジットカード会社などとの提携を進めてきた。「Google Wallet」に参加しているSprintが入っていないこともあり、Google Walletとの対抗として位置づけられている。

 今回のローンチの遅れはReutersが9月13日付けで報じたもので、ISISのマーケティング担当者のJaymee Johnson氏が明らかにした。ISISは当初、2012年前半に2都市(ユタ州ソルトレークシティ、テキサス州オースティン)で開始するとしていたが、2012年夏に延期、だがJohnson氏によると9月21日までのローンチは実現しないとのこと。延期の理由については、「最終課題を調整しているところ」とのこと。ローンチに関する新しい計画については10月に詳細を発表するという。

 ISISの再延期は、くしくもiPhone 5の発表直後となった。日本ではすっかり普及しているモバイル決済だが、世界的に見ればこれから。中でもiPhoneがNFCを搭載すれば一気に普及すると期待されてきた。

 だが、iPhone 5はNFCを搭載しておらず、NFC関係者にしてみれば失速感が否めない。なお、Gartnerはハイプ曲線で、NFCはクラウドとともに期待が最高潮に達する「流行期」を超えて「幻滅期」に入ったとしている(その後、生き残る技術は「回復期」を経て「安定期」に達して普及する)。

 ISISは金融/クレジットカードではAmerican Express、JP Morgan Chase、Capital One Finance、Barclaycardなどと、端末メーカーではSamsung、HTC、Motorola Mobility(Google)などと提携している。ローンチ都市となるソルトレークシティとオースティンでは百単位でのショップのサポートを得ているとのことだ。

 一方のGoogle Walletは2011年9月にサンフランシスコとニューヨークでスタートしたが、これまでのところそれほど受け入れが進んでいないといわれている。


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