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アダマンタイマイの背中に城!?

スクウェア・エニックス最強のカードゲームの話を聞いてきた

2012年09月10日 18時00分更新

文● 電撃オンライン編集部

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『モンスタードラゴン』の今後の展開、
そしてスマートフォンへのスタンスは?

――話を『モンスタードラゴン』に戻します。つい先日(8月30日)、Season3へのバージョンアップが行われて、プレイ感覚が変わってきた感じがありますね。

 これまでは、あえて少しゆっくり目にバージョンアップをしてきた部分があります。と言うのも、『モンスタードラゴン』自体が新しいタイプのゲームなので、いきなり全部を盛り込まず、プレイヤーに少しずつ慣れてもらおうと考えていたからです。

 ただ、ハンゲームでのサービスが始まったように、ある程度の土台はできてきたと思うので、ここからはもっとゲーム内容を掘り下げる形にシフトしようかなと考えています。

 Season3では初級者や中級者向けの大きいコンテンツとして、クエストを追加しました。上級者のために新しい戦場も用意するので、これまでと違う戦いを楽しんでもらえると思っています。カードだけでなく、コマンダーやフォートレス、戦争時のルールの追加なども考えていきます。もちろん、チャットの反映速度の改善や戦場FLASHのフルスクリーン化などプレイヤーの皆さんからたくさんご要望いただいていることも対応していきたいですね。

 これは主に上級者に関係することですが、ギルド同士で戦うギルドウォーイベントは、もっともっと盛り上がるように頑張っていこうと考えています。今の日本のオンラインゲーム全体を見ても、このギルドウォーほど同時に多人数が集まるコンテンツはそうそうないと思うんですよ。現状、1つのギルドは最大50人まで所属できる形ですが、その中から25人が集まって1チームを形成して、4チーム合計100人が同時に戦うコンテンツって、本当に珍しいと思っています。

 そんな戦場が毎週土曜と日曜の夜にいくつも同時に存在しているわけで、これは確実にエンドコンテンツ(遊んでいて、最終的に行き着く楽しみ方)となるものなので、大事にしながら、もっと多くの方が参加できるようにいろいろと工夫をしていきたいですね。

 一案として、1人で複数のギルドに所属できるようにすることも検討しています。そうすれば、普段は5人ぐらいのギルドで初心者と一緒に遊び、週末は本気のギルドでギルドウォーのチャンピオンを目指すという、2つの遊び方が両立できるようになります。こうしてギルド数が増えて盛り上がっていけば、僕らのほうもより無茶ぶりしたイベントを実施できるようになりますから(笑)。

――NPCの思考ルーチンが変わったのも、かなり大きな変更ですよね。

 おっ、そこに気づいていただけましたか! ありがとうございます。

 先ほどの話でも出ましたけど、これは初心者に少しずつゲームに慣れてもらうための変更です。これまではカードの使い方を中心にレクチャーしてきたんですけど、初心者に対しては、実は具体的な動き方の見本を見せたほうがいいのかもしれないと思いまして。

 だから、ミッションなどで設定できるNPCの行動がお手本になるように、より多彩な思考ルーチンを設定できるようにしました。

 これまでも、ミッションクリエイトの機能でオリジナルのミッションを作り込んでくれるユーザーが多くてうれしかったんですが、今回の思考ルーチンの改良によって、また一段とおもしろいミッションを作れるようになると思います。近日中にミッションクリエイトにも反映する予定ですので、お楽しみに。

――たしかに、ユーザーさんが投稿するオリジナルミッションには、凝った内容のものが多くて楽しいですね。

 NPCの思考ルーチン改良を実装するぐらいの時期にあわせて、コンテストを開催したいと考えています。本当にユニークなギミックを考えつく方もいらっしゃいますし、そういったミッションはどんどん表彰してご褒美を用意したいと思っています。また、このようなミッションに公式のストーリーを乗せて相乗効果を狙うこともできますし、ぜひ実現したいと検討しているところです。遅くとも秋が終わらないうちに、コンテストを開催したいですね。

――そろそろ『モンスタードラゴン』の最終形が見えてきた感じですか?

 当初から想定していたギミックについては、一通りそろってきました。あとは深掘りしていくほうに力を入れていきたいですね。個人的には、そろそろ海外も視野に入れて動きたいと思っています。

 そもそも『モンスタードラゴン』は“戦争”というエンドコンテンツからスタートしていますし、プレイヤーの皆さんが欲しがるのも“戦争のバリエーション”だろうと考えています。先ほどの話にも出たように、ギルドのかけもちができる仕組みを用意するなどして、ギルドウォーイベントを盛り上げていくことが、ある種の完成形に近いんじゃないかと思います。

――個人的には、麻雀や囲碁のように、気が向いた時に気軽に遊べるようなゲームとして遊び続けたいと思っています。

 麻雀や囲碁という言葉は誤解を生んでしまうかもしれませんが、末永く付き合っていけるゲームとして世界に広がってくれれば幸せですね。

 自分はモバイルがPCに追いつくことを信じて、PCオンラインゲームにかかわり続けています。スマートフォンの登場でPCを使う時間が減ってきたので、そろそろモバイルがPCに追いついきた実感が出てきましたね。

 そういう流れもあって、最近では『モンスタードラゴン』をスマートフォンでも動くようにしたい気持ちはあります。

――それはとても気になる発言ですね!

 あくまで個人的な発言のレベルですけどね(笑)。ただ、10分くらいでサクッと遊べる2カ国戦のようなモードがいいのか、逆にゆっくりと時間をかけて遊ぶタイプがいいのか、スマートフォンでプレイするならどんな形がいいのかとか、ちょっと具体的に考えることはあります。10分に1回行動を行うような戦争にして、よりじっくりと考えてプレイできるスタイルにするのも、おもしろいかもしれませんね。でも、実現するかはまだわからない状態なので、これぐらいで……。

――それでは最後に、『モンスタードラゴン』に興味を持った読者へメッセージをお願いします。

 正直なところ、『モンスタードラゴン』のジャンルをどう呼ぶのかはずっと困っていて、皆さんからお知恵を借りたいくらいです(笑)。テストプレイヤーにもいろいろ意見を聞いたんですけど、人によって意見がバラバラだったんですよね。いっそこのまま、他に比べようがない『モンスタードラゴン』というジャンルとして認知されるのもいいかもしれません。そんな不思議なゲームですが、特にカードゲーム好きの人は絶対にハマれる楽しさがあるゲームだと思いますので、ぜひ試しにプレイしてみてもらえるとうれしいですね。

(C)2011,2012 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

▼『MONSTER×DRAGON(モンスタードラゴン)』

  • メーカー:スクウェア・エニックス
  • 対応機種:PC
  • ジャンル:SLG(オンライン専用)
  • サービス開始日:2011年11月12日
  • プレイ料金:無料

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