Retinaディスプレイ対応で、
最大解像度3840×2400ドットを実現
Parallels Desktop 8では、対応機種として「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」が追加され、高解像度でゲストOS(Windows)を利用できるようになった。ゲストOSとしてWindows 7/8上を起動した場合、なんと最大解像度3840×2400ドットの表示が可能だ。
ただ、単純に高解像度化するとデスクトップのアイコンや文字などが小さく表示されてしまい、実用的ではなくなってしまうため、Parallels Desktop 8でゲストOSとしてWindows 7/8を利用している場合は、高解像度表示とともに自動的にアイコンの表示サイズが見やすく調整される。高解像度環境の使い勝手がよくなるよう工夫されているのだ。
さらに、マルチトラックパッドを使ったジェスチャー機能をゲストOS側ソフト(Windowsアプリケーション)に適用できるようになった。Mac用ソフト同様にピンチ、ズーム、3本指でのドラッグ、全画面アプリケーション間でのスワイプ、2本指でのスクロール、回転などの操作が可能だ。
「OS X Mountain Lion」もゲストOSとしてサポート
前述のように、Parallels Desktop 8は、Mac用OSの最新版、OS X Mountain Lionもサポートした。OS X Mountain Lionの「ソフトウェア使用許諾契約」には、「仮想OS環境の中でAppleソフトウェアの追加コピーまたはインスタンスを最大2つまでインストールし、使用し、稼働させることができる」と記載されている。OS X Mountain Lionのユーザーであれば、追加ライセンスを購入せずに、ゲストOSとしてOS X Mountain Lionをさらに2部まで使用できるのだ。
ゲストOSとしてのOS X Mountain Lionは、最大解像度が1024×768ドットに制限されているため、テスト用の環境として利用するのが最適だろう。また、OS X Mountainのセキュリティ機能「Gatekeeper」の標準設定(「Mac App Storeと確認済みの開発元からのアプリケーションを許可」)では起動しないソフトを動かしたいという場合、ゲストOS内での設定を「すべてのアプリケーションを許可」にして動作させるといい。すると、常用しているホストOS側のセキュリティを保ったまま、必要な環境を整えられる。