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山谷剛史の「アジアIT小話」 ― 第29回

日本製品不買!でも使われないほど中華デジカメは駄目なの?

2012年09月04日 12時00分更新

文● 山谷剛史

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今回は中国でハイエンドコンパクトデジタルカメラを買ってみました
今回は中国でハイエンドコンパクトデジタルカメラを買ってみました

反日デモを日本製デジカメで撮る矛盾
中国のデジカメはどうなっている?

 8月19日と26日に中国で反日デモが起きた。例によって「日本製品不買」を訴えながら、日本メーカーのカメラを使って撮影という葛藤・矛盾の構図は今回もまたしかりであり、恒例ともなっているが、果たして中国のデジカメは本当にヒドいのだろうか。

 また、デジカメのOEM元となっている台湾発のデジカメが、携帯電話やテレビ同様に世界で席巻しうるスペックを持ち合わせているかも気になる。

 もちろん、カメラのカメラたるコア技術は日本のカメラメーカーが温存している。だが、一方でカメラ機能付きの携帯電話・スマートフォンの台頭で、日本以外のカメラユニットも発展しているのではないか。日本のデジカメが1番でも「そこそこ使えるなら2番以下でもいい」という、外国の利用者のニーズを満たす製品となり、世界で驚異な存在となるのではないか。

 そこで、中国のデジカメの中でスペックがいいもので、売れていそうな製品を購入して使ってみた。

フラッグシップモデルながら
いろんな会社から同じ型のデジカメが……

aigoの「H5」
aigoの「H5」。ちなみに日本ではエグゼモードがaigoの販売代理をしているが、該当製品は売っていない様子

 購入したのは中国周辺機器メーカー老舗大手「愛国者(aigo)」のデジタルカメラ「H5」。同社のデジカメは中国市場においてシェアは極めて低いものの、同社は根気強くリリースし続けている。

 H5は愛国者のフラッグシップ的モデルではあるが、愛国者が作ったものではないようだ。ハイアールやBenQなどがリリースするデジカメのフラッグシップモデルと外見、スペックとも一致しているほか、日本からもケンコーから、ドイツからもPrakticaから同型機がリリースされている。

ノンブランドの同製品をまとめ買いすれば860元まで下がるノンブランドの同製品をまとめ買いすれば860元(約1万円)まで下がる

 さらには無名のメーカーばかりか、まだメーカー名・ブランド名・製品名が描かれていないこの製品が卸売りされている。台湾の有力OEMメーカーの「佳能企業(Ability Enterprise)」のページでこの製品をリリースしていることをほのめかしている記載があることから、このメーカーが世界中の企業に販売したと思われる。

 スペックを簡単に紹介すると、撮像素子は有効1600万画素の1/2.33型CCDセンサーを採用し、光学21倍ズームレンズに3型液晶モニターを搭載。撮影サイズは最大で静止画が4608×3456ドット、動画がHD(1280×720ドット)となる。パノラマ撮影機能やシーンモードも備えている。

 世界各国で売られるだけあり、日本語を含む多くの言語の表示が用意。単3電池4本で動作し、重量は355gとこのクラスにしては比較的軽量だ。

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