このページの本文へ

Chrome乗り換え総合案内【初心者~上級者テク完全まとめ】 第2回

今日から始めるChrome!知って便利な応用技まとめ

2012年09月04日 12時00分更新

文● 小原裕太

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Chromeを「俺仕様」にするカスタマイズテクニック

 ここまで見てきたようにChromeには、シンプルな外観とは裏腹に、数多くの機能や設定が搭載されている。このあたりがChromeがパワーユーザーにも支持される理由だろう。さらなる高みを目指すために、ここから先はよりディープなカスタマイズテクニックを紹介する。自分に必要な技術を駆使して、Chromeを「俺仕様」の相棒に育てあげよう。


●起動時に複数のページをまとめて開く方法

 ブラウザーの起動時にポータルサイトなどを表示させている人も多いが、ブラウズの1発目に見たいページが1つとは限らない。複数のページを「ホームページ」として最初に表示させたい場合は、設定画面からページを指定しよう。

設定画面の「起動時」セクションで「特定の1つのページまたは複数のページを開く」を選択し、「ページを設定」をクリックする

表示される画面で起動時に表示するページのURLを入力し、「OK」ボタンをクリックする。指定したページはそれぞれタブに表示される


●個人情報を自動入力させる方法

 Chromeには、ウェブサービスの会員登録時やオンラインショッピングなどで、フォームへの個人情報、クレジットカード情報などの入力を自動化してくれる機能が搭載されている。自動入力される情報をあらかじめ登録しておくと便利だ。

設定画面の詳細を表示して、「パスワードとフォーム」セクションの「ワンクリックでのウェブフォームへの自動入力を有効にする」にチェックを入れ、「自動入力設定の管理」をクリック

「新しい住所を追加」ボタンをクリック。氏名、住所、電話番号などの個人情報を入力して、「OK」ボタンをクリックする。同様の手順で、前の画面からクレジットカードの名義人、カード番号、有効期限を登録できる

ページのフォームでChromeに登録済みの項目のボックスをダブルクリックすると、図のように登録した個人情報のデータがドロップダウン表示される。これを選択すると、その他のデータが対応するフォームのボックスに自動入力される


起動オプションを使って用途別のChromeを作る!

 Chromeに起動オプションを設定すると、常にシークレットモードで起動させたり、キャッシュデータの保管場所を任意に指定できたりするなど、普通に使っているだけでは不可能な設定ができる。シークレットモードは閲覧履歴を残さないモードで、家族共用のパソコンなどで無用なトラブルを避けるのに有用だ。また、キャッシュデータを高速なSSDやRAMディスクなどに待避させることで、Chromeの動作速度を向上させることができる。

 起動オプションは、アプリケーションのショートカットに対して設定するので、ショートカットを複数作っておき、それぞれに異なる起動オプションを設定しておけば、「シークレットモード専用Chrome」といったように、用途別にChromeを使い分けることもできる。


●常にシークレットモードで起動する方法

起動オプションはChromeのショートカットに対して設定する。ショートカットを右クリックすると表示されるメニューから「プロパティ」を選択する

「ショートカット」タブを表示して、「リンク先」にあらかじめ入力されているファイルパスの末尾に、半角スペースに続けて「--incognito」と入力し、「OK」ボタンをクリックする

起動オプションを設定したショートカットからChromeを起動すると、Chromeがはじめからシークレットモードで動作する。シークレットモードで動作中はウインドウ左上に探偵風の人物のアイコンが表示される


●別ドライブ(RAM)にキャッシュを作成する方法

シークレットモードの場合と同様に、ショートカットのプロパティを表示して、「リンク先」末尾に「--disk-cache-dir=“キャッシュフォルダのパス”」を入力し、「OK」ボタンをクリックする

指定した場所にキャッシュ用のフォルダが作成される。Chromeのキャッシュを別ドライブに逃がしたり、高速なSSD、RAMディスクなどに変更したい場合に有用だ


まさに裏技!? 起動オプションを使いこなそう
起動オプション効果
--user-data-dir="フォルダのパス"ブックマークなど、Chromeに関するさまざまなデータが保存されるユーザーフォルダを既定とは別の場所に作成して利用する
--single-processタブごとのマルチプロセス(サンドボックス)が無効になり、すべてシングルプロセスで動作するようになる
--disable-pluginsプラグインを無効にする
--disable-images画像を読み込まないようにする
--disable-javascriptJavaScriptを無効にする
--disable-extensions拡張機能を無効にする
--homepage=ウェブページのURL指定したウェブページを最初に表示する
--new-window他のアプリケーションなどでURLをクリックした場合、Chromeの既存のウインドウに新たなタブを作ってウェブページを表示するのではなく、新規ウインドウに表示する

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン