みんなもレースカー撮ろうぜ!
そんなに難しくないカメラの流し撮り
痛車勢がSUPER GTに参戦するようになって、サーキットへ通う回数が増え、中には4輪だけでなく2輪も観戦するようになった人もいるだろう。同時にデジタル一眼レフで撮影することに目覚めた人も多いに違いない。そうなってくると、オート設定で撮影しているとうまくいかない、どこで撮影すればいいの、クルマが速すぎ、といった謎やら不満やらが出てくるというもの。
そんなワケで、去年に引き続き鈴鹿サーキットの撮影講座に参加してきた筆者が(関連記事)、そこで学んだことを余すことなくお伝えする。前編となる今回はSUPER GT 鈴鹿戦の予選日を舞台に、筆者版の鈴鹿サーキット・西コース撮影スポットとテクニックを紹介していく。
ソニーのデジタル一眼「α77」を使用!
はたしてEVFで流し撮りはできるのか!?
みっくみくな編集スエオカから「鈴鹿の1000km行こうよ!」と連絡があって、昨年と同様に「レースフォトグラファー体験講座」に参加することにした筆者。今年はどう撮ろうかなぁと考えていたところ、その話を聞きつけた某編集が「機材は借りておきますよ、ヘヘヘ」というので、出発当日、8月17日の夜に手ぶらで編集部へ行ったところ……ソニーの「SLT-A77VQ α77」が置いてあった。あのぉ~、遅延のあるEVF(電子ビューファインダー)で流し撮りに挑めと?
α77はソニーのデジタル一眼レフ群では、ハイミドルクラスのボディで、α900が生産終了になったいま、実質のハイエンド機だ。EVFを搭載し、画素数はAPS-Cながら2430万画素、有機ELファインダーを搭載したモデル。現状のファームウェアではRAW撮影後の処理のもたつきが気になるが、ガチで写真をやりたいというのならオススメの機種でもある。とくに、価格がこなれてきた今は買い時といっていもいい。
そしてレンズはキットレンズの「DT 16-50mm F2.8 SSM」と「SAL70200G 70-200mm F2.8 G」のふたつ(どちらもソニー製)。SAL70200G 70-200mm F2.8 Gは、昨年の1000kmでも使用しており、ナイスな描写性能に惚れているが、お高いのでいつ買えるかは謎である。DT 16-50mm F2.8 SSMはキットレンズというにはもったいない性能を持つ。フィルター径は72mmと大きく、取材ならこれ1本で物撮りから風景、おねーちゃんまでOKだ。
もうひとつ、「SAL14TC 1.4x Teleconverter」も用意されていた。サーキットの一般席からだと、コースに近い場所以外では300mm以上は欲しいところなので助かる。SAL70200G 70-200mm F2.8 GとSAL14TC 1.4x Teleconverterのセットで、最大420mmになる。
以上の装備で鈴鹿サーキットのPokka 1000kmに挑むこととなった。α77はハイエンド機に属しているが、エントリーモデルでも同様の撮影は可能なので、この記事を参考にしてもらえたら幸いだ。もちろん、異なるメーカーでも大丈夫。まずはトライだ。エンジョイ&エキサイティングで撮影を楽しんでほしい。