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平成24年度富士総合火力演習で新型の10式戦車を撮る!

2012年08月26日 16時30分更新

文● アスキー戦車部 伊藤真広

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最新カメラの「LUMIX DMC-FZ200」は、決定的瞬間が撮れるか!?

 8月23日に発売されたばかりのパナソニックの24倍光学ズームを搭載したハイコンデジ「LUMIX DMC-FZ200」をお貸りして、総火演で実写テストを行なってきた。
 この「DMC-FZ200」、35mm換算ワイド側25mmからテレ側600mmを全域F2.8という驚異的なレンズを搭載しているので、多少天候不順でも十分なシャッタースピードの確保でき、さらに、フラグシップのデジタル一眼レフカメラ並の秒間12コマの連射性能を持っているスペックだけなら、筆者のように100万以上の費用をかけることなく、総火演撮影の醍醐味である戦車によるマズルフラッシュを撮影できるのではという期待があったためだ。

8月23日に発売されたパナソニックの「LUMIX DMC-FZ200」は、光学24倍ズーム(35mm換算:25-600mm)/全域F2.8の高性能なレンズを搭載。実売価格は6万5千円前後

というわけで、個人所有の機材に加えて、「DMC-FZ200」でも総火演の演習模様を撮影してきたのだが、結果はマズルフラッシュを抑えることはできず。望遠性能、レンズ性能、秒間12コマの高速連射ともに十分な性能と言えるが、いかんせんメモリーへの書き込み速度が遅い。
 今回筆者が使用したメモリーは、ミドルクラスのデジタル一眼レフで連射してもバッファがあふれた経験がない30MB/秒の高速なSDHC「サンディスク エクストリーム」シリーズの16GB。同カードを使用したのだが、12コマ連射してしまうと、次に12コマ撮影できるまで3秒以上の時間がかかってしまった。

24倍の超望遠レンズを搭載している

24倍(600mm相当)の望遠を最大に使ってもF2.8で撮影可能というのは、室内スポーツなどの撮影で活躍してくれることだろう

 今回は試していないのだが、最も高速なサンディスクのエクストリームプロシリーズを使い、撮影サイズを小さくすれば、もしかしたら書き込みが早くなるかもしれない。だが、メモリーカードの価格を考えると現実的とはいえないだろう。
 それでも比較的撮影しやすい特科による射撃の様子は、十分に臨場感が伝わる絵が撮ることができたので、マズルフラッシュは難しいが、スポーツや子供の運動会というレベルであれば、問題なく撮影できるだろう。

連射性能は、メカシャッターは最大秒間12コマ、デジタルシャッターを使えば、40コマ、60コマと一眼レフでは実現不可能な高速連射も可能だ

155mmりゅう弾砲の射撃の様子を12コマ連続で納めてみた

74式戦車の射撃の瞬間をハイスピード撮影してみた

 「DMC-FZ200」は、120fpsと240fpsの2つのハイスピード動画の撮影も可能だ。撮影サイズは240fpsの場合、640×480ドットと小さいサイズになってしまうが、マズルフラッシュは発射による衝撃で戦車が揺れる姿などをバッチリ撮影できた。
 しかも、ハイスピード動画でも24倍の超望遠で撮影が可能だ。ただし、同機能を使った撮影では手ぶれ補正が効かないので、三脚などを使用して撮影するといいだろう。

動画は240fpsでVGAサイズ、120fpsならHDサイズで記録されるので、コマを切り出せば、十分に印刷可能サイズだ

ハイスピード動画は、74式戦車の射撃の様子を記録した

120fps(1280×720ドット)


240fps(640×480ドット)

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