このページの本文へ

RTM版で最終チェック ここが知りたい!Windows 8特集 第2回

VAIO PからRetina MacBookまで Windows 8インストール実験

2012年08月28日 12時00分更新

文● 小林哲雄

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

問題のあるデバイスは一見ないが……
マルチタッチに制限あり?

Windows 8がインストールされたB520p。一見順調に動いているようだが、細かく見ていくと……

 セキュリティーソフトをアンインストールして、いったん再起動した後のアップデートはすんなり進んだ。ただし、問題点と思われるところがふたつある。ひとつはシステムのプロパティを見ると「10タッチポイントでのタッチ(制限あり)のサポート」となっており、右クリックに相当するアクションが「長押し(プレス&ホールド)」になっていること。

システムのプロパティを見ると、10ポイントマルチタッチと認識されてはいるが、「制限あり」と表示されている

 両手でタップしてみると、少なくとも9点タップされたことを示すマークが見えるし、マップアプリではピンチやワイプ操作ができたので、マルチタッチに対応していることは間違いない。しかし、なぜかダブルタッチで右クリック代わりにならない、。

1人で10タップするとスクリーンキャプチャの操作ができないので9タップだが、ちゃんと9つ認識しているのがわかる(赤枠内が指の位置)

Windowsエクスペリエンスインデックスが低い部分はストレージで、これはHDDだから。内蔵グラフィックとはいえ、処理ユニットが多いIntel HD Graphics 4000なので、グラフィックスも悪くない数字だ

 もうひとつ気づいたのは、プレインストールアプリケーションのうち、「Angry Birds」とレノボ独自の輝度コントロールソフトが動作しなかった。前者に関しては「OpenGLのサポートがないから」という理由で、これはRTM版に同梱されているIntel HD Graphicsのデバイスドライバーの完成度が、まだ低いことを意味する。後者はアプリケーションのせいか、グラフィックドライバーのせいかわからない。輝度調整はホットキーでできるので、特に致命的な問題とは言えない。

現状の泣き所は、Intel HD Graphicsのドライバーの完成度がまだ高くなく、OpenGLがサポートされていないこと。10月までにドライバーがブラッシュアップされていることを望みたい

独自の輝度調整プログラムもエラーになった。レノボは比較的新OSサポートに前向きなメーカーなので、対応版ツールを出してくれるだろう

 なお、この機種は独自のMPEG-2デコーダーがインストールされているようで、Windows 8にアップグレードしても、MPEG-2ファイルの再生はできる。ただし、Windows Media PlayerからDVD再生機能がなくなったので、これによるDVDタイトルの再生はできない。必要ならDVDプレーヤーソフトをインストールしなければならない。

ハードウェア ソフトウェア
タッチが制限付きなのが気になるが後は問題なし。レノボのサポートに期待 動かないアプリがあるのは、Intel HD Graphicsのドライバーの影響だと思われる

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン