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RTM版で最終チェック ここが知りたい!Windows 8特集 第2回

VAIO PからRetina MacBookまで Windows 8インストール実験

2012年08月28日 12時00分更新

文● 小林哲雄

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 今回のVAIO Pの場合、Windows 8へのアップグレードができたとしても、搭載アプリケーションはきれいさっぱり未インストール状態になる。そのため、独自ツールのインストーラーを何らかの形で手に入れなければならない。Windows.oldフォルダにアプリケーション自体は残ると思うが、それをそのままコピーしても、レジストリ設定がないのでまともに動くかは怪しい。

 ところが、VAIO PをWindows 7にアップグレードする際は、ソニーが提供する「VAIO Windows 7 アップグレードユーティリティー」を使って、アップグレードインストールするのが基本である。こうした独自ツールの入手は難しい(インストールディスクから抜き出す手があるが、今回は時間切れ)。

 そうなるとVAIO PをWindows 8化するためには、まずWindows VistaをWindows 7にアップグレードしてから、さらにWindows 8にアップグレートするという、2段階のアップグレードが必要になる。だが、そのためにはWindows 7のライセンスが必要になり、非現実だ。残念ながらVAIO PへのWindows 8インストールは断念することとなった。

ハードウェア ソフトウェア
× ×
エラーが出てインストールできない メーカー製PCの場合、Vista→8化は独自ドライバーやツールが得られないと厳しい

インストール実験 その2
Aspire S3-951-F74U

エイサーの第1世代Ultrabook「Aspire S3-951」

 出だしでつまづき、企画の前途に暗澹とした思いがよぎるが、次に進もう。次なる実験台はUltrabookの第1世代製品である、エイサーの「Aspire S3-951」である。2011年の製品だし、搭載コンポーネントはインテル製を中心としたオーソドックスな構成なので、それほどトラブルはでない……だろう。

Aspire S3-951-F74Uの主なスペック
CPU Core i7-2637M(1.70GHz)
メモリー 4GB
グラフィックス CPU内蔵
ディスプレー 13.3型ワイド 1366×768ドット
ストレージ SSD 256GB
無線通信機能 IEEE 802.11b/g/n
OS Windows 7 Home Premium SP1 64bit

 Ultrabookほとんどの場合、光学ドライブを持たない1スピンドルマシンなので、アップグレードはUSBメモリーに入れたWindows 8のインストーラーで行なった。USBメモリーなので速く終わるだろうと思ったが、細かいファイルが多いためかアップデートにかかる時間はDVDドライブとあまり変わらない。

 Aspire S3はいろいろとプレインストールアプリケーションも多いのだが、ハードウェアやドライバー類はオーソドックスなものなので、アップグレードインストールはすんなりと終了している。すんなり行き過ぎて書くことがないくらいだ。

Windows 8にアップグレード直後のデバイスマネージャー。「不明なデバイス」がないので、ドライバーはすべて組み込まれているようだ

Windowsエクスペリエンスインデックスは「4.4」と、意外に低い。ノート用CPUであることと、GPU性能が低い第2世代Coreプロセッサーなのが響いたのだろう

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